○ ドジャース 5-2 ツインズ ●
<現地時間7月21日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースが後半戦の初勝利を挙げた。大谷翔平投手(31)は「2番・投手兼指名打者」で先発出場し、投手として3回1失点。打者としては3試合連発の35号本塁打を記録した。
今季6戦目、オールスターゲーム明け初のマウンドに上がった大谷は初回、1番バクストンに23号先頭打者アーチを被弾。高めに浮いた2球目スイーパーを左中間スタンドに運ばれ、6月16日の復帰戦以来、5登板ぶりの失点を喫する立ち上がりとなった。
それでも直後の1回裏、無死一塁で打者としての第1打席を迎えると、カウント2-1から先発右腕フェスタの高めに浮いたチェンジアップを振り抜き、中堅バックスクリーンに飛び込む35号逆転2ラン。初回に投手として被本塁打、打者として本塁打の両方を記録するのは1979年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来、46年ぶり3例目となった。
自ら援護に成功した投手・大谷は2回表に一死一、二塁とピンチを招くも、9番ベイダーを空振り三振、先制弾の1番バクストンを右飛に打ち取って無失点。最終的に復帰後最多となる46球を投げて3回4被安打、1四球、3奪三振、1失点という投球だった。
その後、大谷とバッテリーを組んだウィル・スミスが4回裏に13号ソロ、6回裏には14号ソロと2打席連発で貴重な追加点を挙げ、7回裏にはアンディ・パヘスがダメ押しの18号ソロ。投げては大谷の後を受けた2番手右腕ダスティン・メイが4回2/3を無失点に封じ、今季6勝目を手にした。
4点リードの9回表には3番手左腕タナー・スコットが負傷交代するアクシデント。緊急登板の右腕カービー・イェーツは1点を返され、なおも二死一、二塁というピンチで6番コレアにあわや同点弾という大飛球を浴びたが、中堅手ジェームズ・アウトマンがフェンスに沿いながら好捕して試合終了。球宴明けの連敗を「3」でストップさせた。
打者・大谷は第2打席から三振が続き、4打数1安打、1本塁打、2打点、1得点、3三振という内容。今季成績は打率.275、35本塁打、67打点、OPS.993となっている。
なお、エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)が同日のアストロズ戦で3戦連発の36号本塁打を放ち、ナショナル・リーグ本塁打部門の単独1位をキープ。大谷は1本差のリーグ2位につけている。