○ ジャイアンツ 5-0 ナショナルズ ●
<現地時間8月8日 オラクル・パーク>
サンフランシスコ・ジャイアンツが東地区最下位ナショナルズとの3連戦初戦に快勝。鄧愷威(テン・カイウェイ)投手(26)がMLB初勝利を手にした。
左腕マット・ゲージのオープナー起用を経て、鄧は2点リードの2回表から登板。いきなり4番ロー、5番ベルから連続三振を奪うと、2イニング続けて三者凡退の好スタート。4回表には先頭打者ウッドに二塁打を浴びて得点圏に走者を置いたが、2番エイブラムス、3番ハウスを続けて外野フライに打ち取り、4番ローを2打席連続の空振り三振に斬った。
5回表には無死満塁とこの試合最大のピンチを招くも、8番テナを一ゴロに打ち取って本塁封殺。9番ヤングも遊ゴロ併殺とし、無失点で切り抜けた。続く6回表は1番ウッドからの好打順を三者凡退に封じて降板。キャリア初めて5回を投げ切って3被安打、4奪三振、無失点という好投を見せた。
ジャイアンツはわずか4被安打で完封勝利を収め、鄧が台湾出身投手として史上9人目となるMLBでの白星をマーク。パイレーツに所属していた王維中(ワン・ウェイジョン)が2019年9月6日のカージナルス戦に勝利して以来、6年ぶりの快挙となった。
鄧は2017年にツインズと契約し、2019年途中からジャイアンツへトレード加入。2023年には台湾代表としてWBCに参戦した。昨季3月にMLBデビューを飾り、4試合にリリーフ登板。今季は8月2日に千賀滉大(メッツ)との投げ合いで初先発を果たすも、4回途中5失点という投球で黒星を喫していた。