阪神が今季最長となる6カード連続の勝ち越し。マジックを「29」に減らした。
打線は初回、佐藤輝明の右翼線の適時二塁打で先制する。佐藤輝は3回にも第31号ソロを放つなど打点を挙げ2点目を追加。さらに、無死満塁とした5回には坂本誠志郎が右前適時打、6回に髙寺望夢がこの日3安打となる中前適時打を放ちリードを広げた。
先発は2桁勝利を狙う才木浩人。初回から最速155キロをマークするなどストレートが冴えわたった。二死二塁のピンチで村上宗隆を迎えた場面ではフォークで空振り三振を奪うなど変化球も抜群のキレを見せた。村上に対しては3三振と徹底的にマークし安打を許さなかった。球数を重ね迎えた9回には、一発出れば同点のピンチを迎えるも三塁手・佐藤輝明の好プレーに助けられ試合終了。126球2失点で完投し2年連続となる10勝目を挙げた。
才木の投球について、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた館山昌平氏は「らしさ全開のピッチングでしたね」と称えた。「スライダーは丁寧に投げて、フォークは落差をしっかりつけて投げミスのないように投げているんですけど、なによりストレートがしっかり強い」とコメントし、さらに「得点圏にランナーを背負うと、一段とギアを上げていく。これが長いイニングを投げられるエースになるべくの投球スタイルかなと思いましたね」と完投できた要因にギアチェンジを挙げていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』