● ドジャース 4-5 ブルージェイズ 〇
<現地時間8月10日 ドジャー・スタジアム>
トロント・ブルージェイズがナ・リーグ西地区の首位ドジャースに逆転勝利。新人メイソン・フルハーティ投手(23)が9回裏の大ピンチを切り抜け、MLB初セーブを手にした。
ブルージェイズはスコア4対3と逆転した直後の8回裏、二死一、二塁という場面から守護神ジェフ・ホフマンを投入するも、連続四球により押し出しを喫して救援失敗。それでもこの回を同点で凌ぎ、9回表には7番アーニー・クレメントの8号ソロで勝ち越し点を挙げた。
しかし9回裏、この回もホフマンの制球が定まらず、先頭から連続四球と送りバントで一死二、三塁。9番コールにストレードを四球を与え、一死満塁としたところでフルハーティが8番手としてマウンドに上がった。
一打サヨナラ負けという絶体絶命のピンチでいきなり大谷翔平との対戦。フルカウントからスイーパーを2球ファウルされながらも9球目、低めボールゾーンに落ちるスイーパーを投げ切って空振り三振に仕留めた。さらに、ムーキー・ベッツをカウント1-1から内角のカットボールで三ゴロに打ち取って試合終了。チームを連敗脱出に導いた。
米データサイト『オプタ・スタッツ』によると、2人のシーズンMVP受賞経験者を打ち取りながらセーブを記録するのは、フルハーティが誕生した翌年の2002年9月15日に行われたパドレス対ジャイアンツの試合以来。2001年MVPのバリー・ボンズ、2000年MVPのジェフ・ケントを連続三振に斬った、後の殿堂入り投手トレバー・ホフマンに次ぐ23年ぶりの快挙となった。