◆ 9回勝ち越し弾に雄叫び&バットフリップ
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)が現地時間12日の古巣エンゼルス戦に「1番・指名打者」で先発出場。第5打席で43号本塁打を放った。
今季初先発の右腕メデロスに対し、初回の第1打席はフルカウントから四球を選んで出塁。その後、一死一、三塁と好機を迎え、4番テオスカー・ヘルナンデスの犠飛で先制のホームを踏んだ。
ドジャースは1回裏に先発右腕エメ・シーハンが3点を失うも、2回表にダルトン・ラッシングの2号2ランで同点に。その直後、第2打席の大谷は一球もスイングすることなく、2打席連続となる四球で出塁した。
2点を追う5回表の第3打席は2番手左腕チェイフィンと対戦し、カウント2-1から内角高めボールゾーンのシンカーを高々と打ち上げて一飛。それでも、ドジャースは二死から連打でチャンスを作りテオスカー・ヘルナンデスの適時打、アンディ・パヘスの押し出し四球で再び試合を振り出しに戻した。
そして6回表、無死一、二塁という好機での第4打席は4番手左腕バークと対戦。カウント2-2から外角のフォーシームを捉えてセンター返しを放つも、二塁ベースの真後ろに守っていた遊撃手ネトの正面に飛んで遊直となった。さらに、打球を掴んだネトが二塁ベースを踏んで飛び出した二塁走者をアウトにすると、一塁にも素早くボールを送ってトリプルプレー。あわや勝ち越し打が一転、攻守交代となった。
同点の9回表、先頭打者として第5打席に立つと、守護神ジャンセンの2球目カットボールを振り抜き、その瞬間に確信の43号ソロ。右翼ポール際へ打球速度114.8マイル(約184.8キロ)、飛距離404フィート(約123メートル)の弾丸アーチを運び、待望の勝ち越し点を奪った。
この一発により7月19日から23日にかけて5試合連続本塁打を記録して以来、今季2度目となる4試合連続本塁打をマーク。1位タイで並んでいたカイル・シュワーバー(フィリーズ)を突き放し、ナショナル・リーグ本塁打部門の単独トップに再浮上している。