◆ 今季最長イニング&最多球数の熱投も、初白星ならず
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間13日の古巣エンゼルス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。2023年8月23日以来、約2年ぶりとなるエンゼル・スタジアムでの登板は5回途中4失点という投球だった。
二刀流として初めての古巣戦を迎えた大谷は、まずバットで魅せた。ベテラン右腕ヘンドリックスに対する初回の第1打席、カウント2-2から甘く入ったチェンジアップを右翼線に運ぶと、快足を飛ばして三塁打でチャンスメイク。2番ムーキー・ベッツが左前適時打で続き、大谷が先制のホームを踏んだ。
さらに、女房役の4番ウィル・スミスが15号2ランを放ち、初回から3点をリードした。先発マウンドに上がった大谷は1番ネトを空振り三振、2番シャヌエルを二ゴロに打ち取ると、3番トラウトと2023年のWBC決勝以来となる対戦。フォーシーム5連投でフルカウントとしてからの6球目、内角低めに曲がり込むスイーパーで見逃し三振に仕留め、三者凡退の立ち上がりを切った。
しかし2回裏、先頭の4番ウォードに球速97.9マイル(約157.6キロ)のフォーシームを弾き返され、右越えの29号ソロを被弾。続く5番モンカダにも左中間への二塁打を許すと、一死三塁となった後、7番レンヒーフォの右犠飛で2点目を失った。
それでも3回裏は得意のスイーパーで9番テオドシオ、2番シャヌエルを空振り三振に仕留めるなど三者凡退。打者として直後の4回表、一死一、二塁での第3打席はフルカウントから四球を選んで満塁とし、2番ベッツの右前適時打、4番スミスの押し出し四球を演出した。
再び3点リードの4回裏、3番トラウトとの2度目の対戦では、カウント2-2から外角低めいっぱいにこの試合最速となる100.7マイル(約162.1キロ)のフォーシームを投げ込み、2打席連続の見逃し三振。前の打席で本塁打の4番ウォードを三ゴロに打ち取り、5番モンカダからはスライダーで空振り三振を奪うも、最終球がワンバウンドの暴投となって振り逃げ。2度目の暴投で得点圏に進まれながらも、6番アデルを遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
そして、今季初めて5イニング目に続投。先頭の7番レンヒーフォをスプリットで空振り三振に仕留めるも、8番オハピー、9番テオドシオに連打を浴び、一死一、二塁とピンチを招いた。3度目の対戦となった1番ネトにこの試合80球目のスイーパーを左翼線に運ばれ、2人の走者が生還して1点差に。復帰後初勝利の権利まで残り二死というところで投手交代が告げられた。
後を受けた左腕アンソニー・バンダが1点リードを守り、大谷は今季最長の4回1/3を投げて5被安打、無四球、7奪三振、4失点という投球。ここまで9登板、計23回1/3で防御率3.47を記録している。