○ オリオールズ 5-3 マリナーズ ●
<現地時間8月14日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>
ボルティモア・オリオールズが西地区2位マリナーズとの本拠地3連戦を勝ち越し。先発登板した菅野智之投手(35)が6回途中1失点と好投し、チーム最多の今季10勝目を挙げた。
菅野は6月3日に白星を挙げたマリナーズ打線と再戦。初回、2番ネイラーに甘く入ったシンカーを振り抜かれ、あわや先制本塁打という大飛球を浴びるも、右翼ポールのわずか数センチ右に着弾してファウル。その後、8球目のフォーシームを右翼線に運ばれたが、右翼手ジェレミア・ジャクソンの好返球により二塁でタッチアウトとした。
続く3番ロドリゲスに死球を与えながらも、4番ポランコを二ゴロに打ち取って無失点の立ち上がり。2回表にも四球で走者を出したが、フライアウト3つでゼロに抑えた。3回表にはこの試合最初の三者凡退を記録し、4回表は二死から強打者スアレスをこの試合最速94.7マイル(約152.4キロ)のシンカーで見逃し三振。わずか9球で3番打者からの好打順を封じた。
オリオールズ打線は4回裏、暴投とダブルスチール、ジェレミア・ジャクソンの適時打により3点を先制。援護を貰った菅野は5回表、先頭の6番カンゾーンにエンタイトル二塁打を浴びてこの試合最初のピンチを背負うも、7番ガーバーを外角低めいっぱいのスイーパーで空振り三振。さらに、8番クロフォードを二ゴロ、9番ヤングを右飛に抑え、勝利投手の権利を獲得した。
菅野は5点リードの6回表にも続投したが、5回裏から降り始めた雨が急激に強まって一死一塁、3番ロドリゲスとの対戦中に雨天中断となった。この中断が2時間18分に及び、菅野は5回1/3、81球を投げて3被安打、2四死球、2奪三振という投球で降板。再開直後に2番手右腕リコ・ガルシアがロドリゲスの24号2ランを浴び、菅野に1失点が記録された。
その後、オリオールズは3点リードの9回表を元西武の左腕ディートリック・エンスが逃げ切り、今季初セーブを記録。カード初戦こそ落としてマリナーズに8連勝を許したものの、以降2連勝で4カードぶりの勝ち越しを収めた。
白星を手にした菅野は7月10日のメッツ戦から4連勝を飾り、昨季の今永昇太(カブス)以来、日本人ルーキーとして史上10人目となるシーズン2桁勝利を達成。ここまで23試合に登板して10勝5敗、防御率4.13をマークしている。