ロッテ・木村優人が18時からの楽天戦で、オールスター明け2度目の先発マウンドに上がる。
木村は前回先発した8月2日の西武戦、毎回のように走者を背負う投球で、6回2/3・プロ入り後自己最多の106球を投げ、5被安打、4奪三振、2与四球、4失点だった。
「自分の中で球数はそんなには気にしていなかったんですけど、内容というところで四球を出したり、先頭の四球があの試合は痛くて、(7回の)失点につながってしまった。見直さなければいけないなというのが数多くあったので、そこは修正したいなと思います」と振り返った。
0-0の初回無死二、三塁で渡部聖弥に投じた初球の144キロ見逃しストレート、続く2球目の136キロスプリットストライクゾーンからボールゾーンに落ちるスプリットが良い落ちだった。
ストレートとスプリットについて木村は「どっちも投げている感覚も良かったです。悪いイメージは1個もなくて、試合の中でも勝負球とカウント球としっかり分けて投げられていたので、そこに関しては本当に良かったです。まっすぐも走っていましたし、そのぶんカーブも活きていかなのかなと思います」と分析した。
◆ シーズン途中から先発
プロ2年目の今季、開幕をリリーフで迎え、6月17日の阪神戦から登板間隔を空けながら先発を務める。シーズン途中にリリーフから先発に配置転換するなど、今年初めて一軍の舞台で戦う中で、疲労を感じたりする場面はあったりするのだろうかーー。
「投げていてリカバリーの部分も十分できていますし、登板まで期間が空くので、その分、リカバリーも追いついています。次の登板、調整も十分できているので、そこに関して不安は1つもなく入っていけるかなと思います」。
次の登板に向けてデータ分析にも力を入れているが、具体的にどういったことを分析しているのだろうかーー。
「初球の振り出し率であったり、得点圏の打ってくる球種、初球のデータの見方が多いですけど、もちろん打率とかも見ますし、絞っているボールも見ます。いろんなところで不利になった時のカウントのデータを見て、苦しまない投球になるようにやっていきたいと思います」。
いよいよ後半戦2度目の先発を迎える。「雨で降雨コールドになったり、前回の登板も7回途中で降りてしまったり、悔しい登板が続いているので、なんとしてもそのイニング投げ切れるように。チームを助けられるような投球ができるように自分の中でも考えながらやりたいですし、自分の結果よりもチームがこういう状況なので、勝ちたい気持ちが一番ありますし、自分の結果よりチームの結果を優先して腕振っていきたいと思います」。チームを勝利に導くため、今夜も腕を振っていく。
取材・文=岩下雄太