◆ 9安打5失点の乱調で5回投げ切れず
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間20日のロッキーズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。4回5失点という投球でマウンドを降りた。
MLB通算1000試合目の出場を迎えた大谷は初回の第1打席、先発右腕ゴードンの初球チェンジアップを捉え、右翼線への二塁打。いきなりチャンスメイクを果たすも、後続倒れて先制点を挙げることはできなかった。
“打者天国”と評されるクアーズ・フィールドでの初登板となった投手・大谷は、1回裏の先頭打者フリーマンを内角低めいっぱいのスイーパーで見逃し三振。2番トーバーを右飛、3番グッドマンを遊ゴロに打ち取り、わずか10球で三者凡退に抑えた。
しかし2回裏、先頭の4番ベック、6番モニアクと2本の単打を浴びて一死一、二塁とピンチを招くと、7番ドイルに左翼線への適時二塁打を運ばれ、先制点を献上。続く8番アルシアに右犠飛を許し、2点目を失った。
3回裏こそ三者凡退に抑えるも、4回裏には再び先頭の4番ベックに安打。5番バーナベルに左翼線への二塁打を浴びると、内外野の中継プレーが乱れる間に一塁走者ベックの生還を許した。さらに、連打で一死二、三塁とピンチが続き、8番アルシアの強烈なピッチャー返しが右脚に直撃。強襲の適時内野安打で4点目を失った。
トレーナーらが駆け付ける中、大谷は投球練習で状態を確認して続投。9番リッターの投ゴロを捌いて二死まで漕ぎつけたが、1番フリーマンにイニング6安打目となる適時打を浴び、今季ワーストの5点目を喫した。
この試合の大谷は4回66球を投げて9被安打、無四球、3奪三振、5失点という投球。9本の被安打は2021年9月10日のアストロズ戦以来、自己ワーストタイ記録となった。今季10登板目を終え、防御率は「3.47」から「4.61」に悪化している。