「原点はアウトローだと思うんですけど、右バッターを抑えるにはすごく大事な球だと思うので、サブローさんにも試合(8月9日のオリックス戦)が終わってからも、バッター目線のアドバイスをしてもらって、次ちょっと活かしたいなということが何個かあったので、はい」(8月11日取材)。
8月9日のオリックス戦後にサブローヘッドコーチからアドバイスをもらったロッテ・小島和哉は、16日のソフトバンク戦、8回・117球を投げて、8被安打、10奪三振、2与四球、2失点に抑え、今季5勝目を手にした。前回登板のソフトバンク戦から中7日で、17時からの西武戦に先発する。
前回登板のソフトバンク戦では、“右打者”にインコースを積極的に投げ込んでいた。サブローコーチからもらった打者目線のアドバイスというのは、インコースの使い方だったのだろうかーー。
「その話もそうですけど、それ以外の部分でもサブローさんが現役の時にどんなバッターが嫌だったかとか、そういう話もそうですし、バッターのタイプにもよるので、“こういう反応している選手にはどんどんいったほうがいいぞ!”とか、“自分が打席に立っている時も杉内さん、和田さんが打ちにくくて、何が打ちにくかったか”という話とかしてもらって、自分に落とし込んでみたいな感じですね」。
6-0の2回無死一、二塁でダウンズを初球のインコース144キロストレートで一邪飛、続く井上朋也を2ストライクからインコースのストレートで三ゴロに仕留めれば、7-0の4回無死一、二塁でダウンズを1ボール2ストライクから4球目のインコース131キロフォークで遊飛、続く井上を2ストライクから3球目のインコースフォークで三直打ち取ったのはよかった。
「もともと1週間、ファームで大家さんとかにも色々教えてもらいましたし、こういう機会でしか話す機会もなかったので、ちょっと話をした時に良い練習があるよというのを言われて、そういう練習があるよと」。
「色々重なった週ではあるので、モイネロ投手と伊藤投手の投げ合いを見てもインコースが重要だなと思いました。かといって全部行くというのは話が違うので、タイミングとバッターのタイプによりますけど、もともと(佐藤)都志也と組むとなった時も、こういう練習をしてきたからいつもより増やしてみようと話をしました」。
8月11日の取材ではサブローヘッドコーチからの打者目線のアドバイスをもらったことに加え、「モイネロと伊藤大海くんのピッチングを見て、まだまだというか、すごく見習う部分がすごくあった」とも話していた。
前回のソフトバンク戦では、モイネロ、伊藤大海の投げ合いで見習う部分、刺激を受けたことは出せたのだろうかーー。
「もともと序盤に点差がついたので余裕が出て、ピッチングができたというのもあると思うので、1-0の痺れる試合でああいう強気のピッチングもそうですし、すごくいい試合だったなと思います。自分もそうなれるように頑張りたいと思います」。
9日のオリックス戦は“変化球主体”の投球だったが、16日のソフトバンク戦は初回12球中9球ストレートを投げるなど、“ストレート主体”の投球だった。
「まっすぐのつかまりも良かったですし、前回(オリックス戦は)変化球、変化球で、そういう日もあると思うんですけど、変化球重視だとどうしても球数が多くなってしまう。まっすぐが良かったので、なおさらまっすぐで押していこうとやっていました」と振り返った。
前回はストレート主体でソフトバンク打線を打ち取ったが、西武戦ではどういう組み立てで抑えていくか非常に注目だ。
取材・文=岩下雄太