ロッテ・高野脩汰は、結果を残して徐々に序列を上げていき、24日の西武戦では1-0の8回に登板するなど、ブルペンで欠かせない存在になっている。
「いい場面で起用していただける場面が増えたのもあって、チャンスが多くいただけているのもありますし、気持ちの部分でもいい場面で投げさせていただいているので、競った場面でも今までよりは落ち着いて臨めているのかなと思います」。
安定した投球を見せていた中で、8月11日のオリックス戦、2-3の9回から登板し、イニング跨ぎとなった3-3の10回に太田椋に決勝の一発を浴び、8月13日の日本ハム戦では、“バースデー登板”も2-2の9回に水谷瞬にサヨナラ打を許した。
「(切り替えるのが)難しくて、打たれた次の登板とかすごい思うことがいろいろあったんですけど、益田さん、澤村さん、石川柊太さんとかにいろんな話を聞けて、切り替えるきっかけになったのもありますね」。
先輩たちからの声がけもあり、8月17日のソフトバンク戦から4試合連続無失点・4試合連続ホールド中だ。投げるポジションが良くなっても、「どういう場面でも自分はやることはゼロで帰ってくること。それが負けていようが、勝っていようが、同点、序盤、終盤だろうが、関係なく自分はやるつもりでやっています」と、チームのため、そして自身のため、相手打者をしっかり抑えることには変わりない。
◆ ルーティン
今季に向けて先発ローテーション入りを目指した中で、開幕からリリーフを務めているが、「細かい試合を左右しているかどうかわからないようなルーティンはいくつかやっています。過ごし方に関してはある程度自分の中でリズムができたような気がしています」と、リリーフでのルーティンも確立。
準備の中で力を入れていることは、「試合始まった時に球場を見る。とりあえずお客さんの入り、盛り上がりとか、圧というか迫力をブルペンに行く前のところで、確認することで自分がいざマウンドに上がった時にビビらないようにというのもありますし、そこで声出して応援することで気合が入ることもある。そこを一番、ルーティンとして取り組んでいます」と明かした。
敵地での試合開始直後、中継カメラにベンチで応援している高野が映されることがあるが、これも「ビジターだったら1回裏にブルペンに行くことが多いので、マリンだったら試合に始まる前のチアが踊られている時とかに会場の雰囲気を感じながらやることを意識しています」とのことだ。
残りは33試合。「一軍の戦力になることが自分の中で目標なので、最後まで完走できるように頑張りたいです」。チームの勝利のため、残り試合もしっかりと腕を振っていく。
取材・文=岩下雄太