ロッテの石川柊太は、18時からの日本ハム戦に先発する。
前回登板の8月26日のオリックス戦は6回・96球を投げ、9被安打、3奪三振、1与四球、1失点という投球内容だった。4回は17球投じたが、そのうちストレートは3球のみ。あのイニング変化球が多かったのも、オリックス打線がストレートを狙ってきているように感じたからだったのだろうかーー。
「そういうわけじゃないですね、狙ってきたよりかというよりは、割合的にバランスよく投げたらバッターが嫌だというのが前提にある。初回からどんどんいろんな球を使って、抑えていくというのが一番バッターは絞りにくいと思います。あそこのイニングに限っては前の打席のつながりとかもあるので、そこら辺は田村が配球してくれますし、自分の中でもどの球でもカウントが取れれば、どの球でもどのカウントで行ける自信がある。その中で投げているというのはありますね」。
その中で、3-1の4回一死一、二塁で廣岡大志を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた5球目の外角125キロのカーブが良かった。
「あのカーブは良かったですね。バッターに一瞬向かっていく感じで、投げ感も良かったんですけど、頓宮にホームラン打たれたカーブとその次の紅林に投げたショートゴロのカーブは紙一重の違いというのがあるんですよ。1つのちょっとした違いでホームランになるか、内野ゴロになるかというのがあるので、そこの精度をもうちょっとあげていきたいです」。
3-1の6回一死走者なしで麦谷祐介を2ボール2ストライクから5球目の126キロチェンジアップでタイミングを外しての空振り三振も良かった。
「キックチェンジ。ずっと練習していたボールですね。あれはずっと投げていて消すつもりはなかったので、最近特に試合の中で腕の振りを関係なく、緩んでもいいからアクセントとしてあれがあると、切羽詰まった時にいい意味で力が抜けるボールにはなると思いますね」。
「球自体の性質はいいので、フォークよりも安定して落ちます。120キロ台前半を狙っているので、バッターからしたら落ちるし、遅いし、まっすぐ1、2の3で来れない。カーブもあるし、絶対嫌だと思うので、投げていきたいなというところ。いろいろ髙部、池田とかにあの試合の後にすぐいろんな話を聞いて、自分の打席に立ったことのあるバッターもいるので、チェンジアップはどういう位置付けなのかを聞きながら、より多投していきたいなというのはありますね」。
残りは28試合。「感覚と状態、マウンドでやりたいこと、方向性、マウンドでのメンタルが安定してきたので、良い形を続けて、結果が良いのが一番ですけど、よかろうが悪かろうが常に前回より良かったものを見つけ出してより成長していく投球をひとつずつ結果に結びつくと思います。日々上手くなってより良いボールを投げられるようにというところを追い求めて、試合でも投げていきたいと思います」。どの球種をカウント球、勝負球にできる石川柊太。今夜はどんな投球を見せてくれるのだろうかーー。また、今夜投げ合う予定の日本ハム・伊藤大海もキックチェンジを持ち球のひとつにしている。伊藤大海との投げ合いを制して、9月最初のゲームで白星を手にしたいところだ。
取材・文=岩下雄太