◆ 中日クリーンアップを三者連続三振
プレーオフの戦いに備えて、楽しみな戦力が浮上した。3カ月ぶりの一軍登板となった阪神の工藤泰成が14日、三者連続三振の快投を見せた。
8回に登板すると、中日のクリーンアップと対戦。先頭の上林誠知をフォークで空振り三振に打ち取ると、続く細川成也には、この日最速タイとなる159キロのストレートで見逃し三振。そして福永裕基をワンバウンドのフォークで空振り三振に切って取り、圧巻のピッチングを披露した。
工藤の投球について、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した齊藤明雄氏は、「上背はそれほどないんですけどマウンドに上がると大きく見える。投球フォームもダイナミックで力強く感じますからね。ストレートも走りも素晴らしいんですが、(以前は)右打者から見ると抜けてくるような怖さがあった。それが今日はなくコントロール良く投げられていた。また1枚、一軍に良いリリーバーが加わったと言っていいんじゃないでしょうか」と評価した。
工藤は去年の育成ドラフト1位で指名されたルーキーで、オープン戦で好投し3月に支配下指名を勝ち取った。しかしシーズンに入ってからは制球が荒れる登板が目立ち、一軍定着には至らなかった。工藤としては、ここでアピールを続けて登板の機会を掴みたいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』