○ ダイヤモンドバックス 5x-4 ドジャース ●
<現地時間9月23日 チェイス・フィールド>
ロサンゼルス・ドジャースが同地区3位ダイヤモンドバックスに逆転負け。大谷翔平投手(31)は「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、6回無失点と好投するも白星付かなかった。
MLB通算100登板目を迎えた大谷は初回、3番キャロルをカーブで見逃し三振に仕留めるなど三者凡退の立ち上がり。テオスカー・ヘルナンデスの25号先制ソロで援護を貰った直後の2回裏には、回を跨いで3者連続三振を記録。この回も打者3人で抑える好スタートをきった。
3回裏には先頭の7番トーマスの強烈なピッチャー返しが大谷のグラブを直撃。強襲の内野安打でこの試合最初の走者を背負った。直後にデーブ・ロバーツ監督、トレーナーらがマウンドに駆け付けたが、大谷は問題なく続投。後続から3者連続の空振り三振を奪い、ピンチの芽を摘んだ。
4回裏にも先頭安打を浴びたが、3番キャロルを最速101.2マイル(約162.9キロ)のフォーシームで空振り三振。続けて4番モレノも空振り三振、5番アレクサンダーは遊ゴロと中軸を封じた。5回裏には一死から再び7番トーマスに安打を許すも、8番マッキャンを投ゴロ。素早い打球処理で二塁にボールを送り、併殺打でイニングを終えた。
直後の6回表には先頭打者として四球出塁を果たし、テオスカー・ヘルナンデスの2点適時三塁打を演出。今季初めて6イニング目に続投した投手・大谷は、2本の単打で二死一、二塁とこの試合初めてのピンチを招いたが、4番モレノを中直に打ち取って得点は与えず。三塁すら踏ませない好投で今季2勝目の権利を持ってマウンドを降りた。
しかし、ブルペン陣が4点リードを守り切れず。降板直後の7回裏には左腕ジャック・ドレーヤー、右腕エドガルド・エンリケスの2人で3点を失った。1点差の9回裏には左腕タナー・スコットが連続四死球を与えるなど一死二、三塁と逆転のピンチを招き、9番バロッサに犠飛、1番ペルドモに適時打を許してサヨナラ負け。2連敗で地区優勝マジックは「3」のまま変わらず、2位パドレスが1.5ゲーム差に迫っている。
この試合の大谷は6回91球を投げて5被安打、無四球、8奪三振、無失点の好投。レギュラーシーズンの最終登板で今季最多のイニング数と球数を記録し、復帰後初のクオリティ・スタートを達成した。6月16日の投手復帰から14試合に先発して成績は1勝1敗、防御率2.87となっている。
打者としては3打数無安打、1得点、1四球、1三振という内容。10試合ぶりのノーヒットに終わるも、連続試合出塁は「27」に更新した。今季成績は打率.282、53本塁打、142得点、OPS1.011。ナショナル・リーグ本塁打部門の首位タイで並んでいたカイル・シュワーバー(フィリーズ)が54号を放ったため、1本差のリーグ2位に後退している。