○ ヤンキース 6-1 オリオールズ ●
<現地時間9月27日 ヤンキー・スタジアム>
ボルティモア・オリオールズが同地区2位ヤンキースに2連敗。先発登板した菅野智之投手(35)は5回途中4失点という投球で今季10敗目を喫した。
中6日でヤンキースとの再戦マウンドに上がった菅野は、初回の二死から主砲ジャッジに外角のスイーパーを左翼スタンドに運ばれ、53号先制ソロを被弾。続く2回裏には先頭の5番スタントンに24号ソロ、二死から8番マクマーンにも20号ソロを浴び、立ち上がりから3点を失った。
それでも3回裏には立ち直りを見せ、1番打者からの好打順を三者凡退。4回裏は先頭の4番ベリンジャーに安打を打たれたが、5番スタントンを見逃し三振に仕留めるなど後続3人を打ち取った。5回裏も先頭打者に安打を許し、一死一塁としたところで降板。2番手右腕グラント・ウルフラムが菅野の残した走者を生還させ、4失点目が記録された。
今季最終登板は4回1/3、73球を投げて5被安打、無四球、3奪三振、4失点という投球内容。8月14日のマリナーズ戦で日本人投手10人目となる2桁勝利を達成してから7登板続けて白星付かず、自身5連敗でのシーズン終了となった。
試合後、現地メディアの取材に応じた菅野は、メジャー1年目のシーズンについて「初めて経験する事ばかり。今日も新鮮な気持ちでグラウンドに来ましたし、そういう毎日が印象に残っています」とコメント。「最初の方は今思い返すと、出来すぎだったのかなっていう部分もありますし。でも途中で壁にぶち当たってそこから乗り越えることもできましたし、色んなことを経験できたシーズンだったと思います」と振り返った。
菅野は昨季終了後に巨人から海外FA権を行使し、単年1300万ドルの契約で加入。開幕から先発ローテーションを守り続け、30先発で10勝10敗、防御率4.64、157回を投げて106奪三振という成績だった。