○ ヤンキース 4-0 レッドソックス ●
<現地時間10月2日 ヤンキー・スタジアム>
ボストン・レッドソックスがワイルドカード1番手のニューヨーク・ヤンキースに2連敗。吉田正尚外野手(32)は「4番・指名打者」でフル出場し、マルチ安打を記録した。
シリーズ3戦目で初のスタメン出場となった吉田。新人右腕シュリットラーに対し、2回表の第1打席は真ん中付近のカットボールをレフト前に運んでチーム初安打。4回表の第2打席では外角高め99.8マイル(約160.6キロ)のフォーシームを中前安打としたが、いずれもチームの得点には繋がらなかった。
大一番を任されたレッドソックスの新人左腕コネリー・アーリーは3回まで無失点に抑えるも、4回裏に一死一、二塁とピンチを招き、6番ロサリオの適時打で先制点を献上。一塁手ナサニエル・ローの適時失策にも見舞われ、この回一挙4点を失った。
反撃したい打線は5回表に二死一、二塁とこの試合唯一のチャンスを作るも、1番ジャレン・デュランが3球三振に倒れた。右腕シュリットラーに12三振を奪われ、8回まで無得点と沈黙。最後まで三塁に進むことすらできず完封負けを喫した。
今季のレッドソックスは6月中旬に主砲ラファエル・ディバースの放出に踏み切りながら、以降52勝37敗と好成績を残し、ワイルドカード2番手で4年ぶりのポストシーズン進出を果たした。第1戦を先勝して因縁のヤンキースを追い込みながらも、2連敗を喫して終戦。ポストシーズンでは2004年から2018年、2021年と3度続けて“伝統の一戦”を制していたが、その記録を伸ばすことはできなかった。
吉田は第1戦の7回表、代打として逆転の2点適時打を放って勝利に貢献。第2戦でも7回表に代打出場し、内野安打をもぎ取った。初スタメンの第3戦では4打数2安打とチーム唯一のマルチ安打を記録するも、無念の敗退。MLB3年目にして初のポストシーズンは7打数4安打、打率.571という成績だった。