広島・田中広輔 (C) Kyodo News

 楽天は3日、島内宏明外野手と来季の選手契約を行わないと発表した。

 島内は11年ドラフト6位で楽天に入団し、球団初のリーグ優勝、日本一を達成した13年は97試合に出場して、打率.284、6本塁打、38打点の成績を残した。16年には規定打席に届かなかったものの、114試合に出場して打率.287をマークすると、翌17年に143試合に出場して、打率.265、14本塁打、47打点で自身初の規定打席に到達。21年に打点王(96打点)、22年に最多安打(161安打)のタイトルを獲得するも、近年は一軍出場機会が減少し、今季は5試合の出場にとどまっていた。

 島内だけでなく、このオフはかつてチームの主力として活躍していた生え抜きのベテランが戦力外通告を受けるケースが相次いでいる。

 広島のリーグ3連覇を支えた田中広輔、松山竜平もそうだろう。田中は13年ドラフト3位で広島に入団し、16年から18年にかけてトップバッターとして活躍。リーグ3連覇に大きく貢献し、17年には盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得した。近年は打撃不振に苦しみ、今季は14試合に出場して打率.167だった。

 松山は07年大学生・社会人ドラフト4巡目で広島に入団し、6年目の13年に123試合に出場して打率.282をマークし一軍に定着。当時は左投手の時が先発の時にスタメンから外れることが多かったが、18年には規定打席にも到達し打率3割をクリア。近年は代打での出場機会が多かったが、今季は一軍出場がなかった。

 DeNAを戦力外となった三嶋一輝も、12年ドラフト2位で入団し、18年には60試合、19年には71試合に登板するなどフル回転。20年には18セーブ、21年には23セーブと抑えを任された時期もあり、長年ベイスターズのブルペンを支えた。しかし、今季は6試合に登板して、防御率10.80だった。

 ソフトバンクを戦力外となった武田翔太は、11年ドラフト1位で入団し、1年目の12年に高卒ながら8勝(1敗)、防御率1.07と抜群の存在感を示した。ソフトバンクがリーグ制覇した15年には先発の一角として投げ、自身初の2桁勝利(13勝)、規定投球回(164回2/3)に到達。翌16年もシーズン自己最多の14勝を挙げ、防御率も2.95の好成績を残したが、17年以降は思うような働きができず。近年は故障に苦しみ、23年を最後に一軍登板がなかった。

 かつてはチームの主力で球団の顔とも呼べる存在だった生え抜きの選手たちも、勝負の世界、実力の世界、力が落ちれば、チームに別れを告げなければならない厳しい世界だということがわかる。

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ベースボールキング編集部

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