ナ・リーグ地区シリーズ第1戦
● フィリーズ 3 - 5 ドジャース ○
<現地時間10月4日 シチズンズ・バンク・パーク>
ドジャースの大谷翔平選手(31)が4日(日本時間5日)、地区シリーズ第1戦となる敵地でのフィリーズ戦に「1番・投手兼指名打者」でフル出場。ポストシーズン(PS)初登板で6回3失点の力投を見せPS初白星を手にした。2点リードの9回を無失点で締めた佐々木朗希投手(23)はメジャー初セーブを達成。ドジャースは鮮やかな逆転勝利で地区シリーズも白星発進。今PSは無傷の3連勝となった。
大谷は1回表、先頭バッターとして名前がコールされると、フィリーズファンは大ブーイングでお出迎え。相手の先発左腕・サンチェスの前に3球三振に倒れると、今度はフィリーズファンの大歓声がこだました。
その裏、投手としてポストシーズン初登板。首位打者の1番・ターナーをカウント2-2からスイーパーで空振り三振に仕留めると、続く本塁打王の2番・シュワバーには右翼フェンス際への大飛球を許したが、打球は右翼・T.ヘルナンデスのグラブに納まった。続くハーバーは投ゴロに仕留め軽快に処理。テンポ良く3者凡退スタートを切った。
2回は先頭の4番・ボームに四球を与えると、続くエンゼルス時代の同僚・マーシュには、カウント2-2後の100マイル(約160.9キロ)を中前へ弾き返され無死一、二塁のピンチ。続くリアルミュートには1ボール後の100.2マイル(約161.3キロ)を右中間へ弾き返され、これが先制の2点適時三塁打となった。その後、一死三塁で8番・ベーダ―に左犠飛を許し3失点目。強力フィリーズ打線につかまり2回だけで24球を要した。
それでも、3回はシュワバーとハーパーを連続三振に仕留めるなど3者凡退斬り。4回もマーシュを見逃し三振に仕留めるなど、2イニング連続3者凡退でゼロを重ねた。
5回は一死から死球と安打で一死一、二塁のピンチを招くも、ターナーは力のない遊直に退け二死。最後はシュワバーをブレーキの効いたカーブで空振り三振に仕留め渾身のガッツポーズを見せた。
2-3と1点ビハインドとなった6回は再び3者凡退斬り。2回に3点を先取されるも3回以降はゼロを重ね、6回89球、3安打3失点、9奪三振2四死球の力投で救援陣にバトンを渡した。
打席では6回まで好投したフィリーズ先発のサンチェスに苦しめられ3打席連続三振。1点を追う7回の第4打席は無死一、二塁の好機で3番手左腕のストラームと対戦したが、ここも見逃し三振に倒れ4打席連続三振となった。降板後も「1番・指名打者」として出場を続け、2点リードで迎えた9回の第5打席は四球で出塁。打者としては4打数無安打、1四球4三振の結果だった。
ドジャース打線は5回まで無得点も、6回に6番・K.ヘルナンデスが2点適時二塁打を放ち反撃開始。7回は無死一、二塁の好機で大谷と続くベッツが凡退したものの、二死一、二塁で3番・T.ヘルナンデスが値千金の3ランを放ち逆転した。
これで6回3失点と粘った大谷に白星の権利が発生。リリーフ陣は7回と8回はグラスノーとベシアでゼロを並べ、2点リードの9回は新守護神に指名された佐々木が1回1安打無失点の好リリーフで締め、佐々木にとってはレギュラーシーズンも含め、これが渡米後初セーブとなった。