ロッテ・サブロー監督(撮影=岩下雄太)

 ロッテはVision2025を掲げるも、今季8年ぶりに最下位に沈んだ。吉井理人監督が今季限りで退任し、来季からサブロー新監督のもと新たなスタートを切る。

 吉井前監督時代、リリーフ陣は基本的に3連投、1週間に4登板以上がなく、登板管理をしっかり行っていた。3年間で3連投した投手を見ると、23年はCSで澤村拓一がソフトバンクとのクライマックスシリーズファーストステージで3連投したのみで、同シーズンは3連投した投手はなし。翌24年は益田直也が1度、今季は3連投した投手はいなかった

 1週間に4登板以上した投手に関しては、23年坂本光士郎が2度、益田直也と東條大樹が1度あったが、24年は1週間に4登板した投手はなく、今季も横山陸人のみだった。

 勝ちパターンも決まった形を作らず、相手チームの打順や選手の状態を見て、複数の勝ちパターンで逃げ切ることが多かった。

 先発は小島和哉が5年連続、種市篤暉が2年連続規定投球回に到達し、来季も軸としての活躍が求められる。その中で、気になるのは田中晴也、木村優人をはじめとした若手、西野勇士、石川柊太といったベテランの運用方法。

 田中は7月18日のオリックス戦、8月3日の西武戦で中6日の先発があったが、高卒2年目の木村は先発に転向後、登板後1度登録抹消する形を取り、その間にブルペンで投球練習を多めにするなどしていたが、今季最終登板となった9月24日の西武戦、中7日で先発しプロ初完封勝利を挙げた。登板間隔が短くても結果を残せることを証明した。

 サブロー新監督は現時点で投手陣をどのように運用していこうと考えているのだろうかーー。

 「僕ピッチャーのことは正直あまりわからないので、その辺はピッチングスタッフにお任せして、僕も勉強しながら色々やっていけたらなと思います。間隔とかに関しては、吉井さんのやり方はいいところもあれば、悪いところもあるなと僕は感じていたので、いいところは残して、悪いところは変えていけたらと思います」。

 今季のロッテはチーム防御率リーグワーストの3.60、先発投手防御率も3.48、リリーフ防御率も3.82と苦しんだ。先発陣は種市、小島が軸となり、石川柊太、ボス、木村優人、サモンズ、西野勇士、田中晴也、唐川侑己、河村説人と枚数はいたが、なかなか機能しなかった。リリーフ陣も守護神・益田直也、セットアッパー・鈴木昭汰が苦しみ、中森俊介が前半戦は勝ちパターンを担ったが後半は登板がなく、最終的には高野脩汰、横山陸人が勝ち試合を担った。前半戦、高野、横山が担っていたロングリリーフの役割を務める投手がおらず、リリーフ陣はシーズン通して苦労した印象だ。サブロー監督が指揮をとる来季、投手陣をどうマネジメントしていくか注目だ。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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