ロッテの秋季練習が8日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。この日がサブロー新体制初めての練習。投手では石川柊太、小島和哉、種市篤暉といった主力をはじめとした7人の選手が参加し、野手陣も髙部瑛斗、小川龍成、藤原恭大ら14人の選手が練習を行った。
ウォーミングを行った後、投手と野手は別々に練習。投手陣はグラウンドでキャッチボール、ランニングを行った後、室内へと戻った。野手陣は走塁練習、守備練習、打撃練習などでみっちりと汗を流した。
走塁練習を特に力を入れている印象で、打撃練習中も石川慎吾がセンターへ放った飛球に、二塁で走塁練習をしていた池田来翔が三塁にタッチアップするなど、打球判断の練習を行っていた。
今季は8年ぶりに最下位に終わり、悔しい結果に終わったマリーンズ。サブロー新監督のもと、巻き返しを図る中で、5年連続規定投球回に到達し、来季も先発の軸として期待される小島和哉は、「チームとしても現実を受け止めないといけないですし、自分の成績も悪かったので、それもしっかり受け止めないといけない。しっかりと課題を持って取り組まないといけないと思いますし、自分も歳も上の方ですし、引っ張っていかないといけないという自覚があるので、行動、姿勢で見せられるようにしないといけないなと思います」と自覚を示した。
また、サブロー新体制となり、チームの雰囲気が変わったか質問すると、小島は「一人一人がこのままじゃいけないと思っています。たくさん練習してうまくなるしかないと思うので、その部分じゃないですかね。言われなくても自分からやれる人間じゃないとうまくならないと思いますね」と自身の見解を述べた。
1年前の2024年10月8日は、日本ハムとのクライマックスシリーズファーストステージに向けてZOZOマリンスタジアムで練習を行っていた。あれから1年ーー。今季は最下位に沈み、レギュラーシーズンが5日に終了したが、わずか3日後に秋季練習がスタートした。今季の悔しい思いを晴らすべく、猛練習で選手一人一人が課題と向き合い成長していく。そして、1年後の今頃は、監督、コーチ、選手、スタッフ、ファンが一丸となって歓喜の瞬間を迎えたい。パ・リーグ上位3球団はCSに向けた準備を行っているが、一足早くマリーンズは2026年への戦いが始まった。
取材・文=岩下雄太