○ ブリュワーズ 3-1 カブス ●
<現地時間10月11日 アメリカンファミリー・フィールド>
ワイルドカード1番手のシカゴ・カブスが中地区王者ミルウォーキー・ブリュワーズとの地区シリーズ第5戦に惜敗。鈴木誠也外野手(31)は「4番・右翼手」でフル出場してポストシーズン3号本塁打を放つも、勝利には繋がらなかった。
勝てばシリーズ突破、負ければシーズン終了という第5戦。ここまで4戦、初回だけで計11得点を記録しているカブス打線だったが、オープナー起用の守護神メギルに対して三者凡退の立ち上がり。一方、1回裏には左腕ドリュー・ポメランツをオープナーとして起用するも、二死から3番コントレラスに1号先制ソロを浴びた。
それでも直後の2回表、鈴木が先頭打者として第1打席を迎えると、2番手右腕ミジオロウスキーが低めに投じた101.4マイル(約163.2キロ)のフォーシームを一閃。右中間の自軍ブルペンにポストシーズン3号ソロを叩き込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。
ところが4回裏、2番手右腕コリン・レイが回跨ぎ3イニング目に入ると、二死から5番ボーンに2号勝ち越しソロを被弾。この直後には二死満塁とピンチを招いたが、守護神ダニエル・パレンシアを投入して最少失点で切り抜けた。
1点を追う6回表には、3番手左腕アシュビーから無死一、二塁の好機を作るも、カイル・タッカーが空振り三振。4番手右腕パトリックに対して鈴木は左直、続くイアン・ハップも見逃し三振に倒れ、同点に追い付くことはできなかった。
すると7回裏、5番手右腕アンドリュー・キトレッジが2番トゥラングに1号ソロを打たれ、この回も二死から被本塁打で失点。打線も6回表のチャンスを逸して以降はブリュワーズ投手陣の前にノーヒットと沈黙した。
今季のカブスは93勝69敗を記録し、5年ぶりにポストシーズン出場権を獲得。パドレスを破って地区シリーズへ駒を進めたが、第1・2戦と敵地で連敗を喫していきなり崖っぷちに。本拠地2連勝と巻き返して第5戦まで持ち込むも、地区優勝を譲った宿敵ブリュワーズの前に再び苦杯をなめることとなった。
4年目にして初のポストシーズンだった鈴木は現地9月30日、パドレスとのワイルドカードシリーズ第1戦でポストシーズン初本塁打をマーク。地区シリーズでも2本塁打を記録するなど全8試合に出場して打率.226、3本塁打、OPS.863という成績だった。
一方、今永昇太はこの試合でブルペン待機するも、出番の無いままシーズン終了。現地10月6日の地区シリーズ第2戦では3回途中4失点と打ち込まれ、黒星を喫していた。ワイルドカードシリーズでの救援登板を含め、2試合で6回2/3を投げ、防御率8.10という成績だった。