● マリナーズ 2-8 ブルージェイズ ○
<現地時間10月16日 T-モバイル・パーク>
トロント・ブルージェイズがシアトル・マリナーズとの優勝決定シリーズ第4戦に快勝。敵地で2連勝と巻き返しを見せ、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻した。
ブルージェイズは41歳のマックス・シャーザーが約3週間ぶりの復帰を果たし、今季ポストシーズン初登板。将来の殿堂入り確実と評されるベテラン右腕が、キャリア500先発という節目のマウンドで真価を発揮した。
初回は連続四球で一死一、二塁とピンチを招くも、4番ポランコを二ゴロ併殺。2回裏に5番ネイラーの2号ソロで先制を許したが、3回表に9番アンドレス・ヒメネスが2戦連発の2号逆転2ランを放つなどスコア3対1と試合をひっくり返した。援護を貰ったシャーザーは3回裏の先頭打者を四球で歩かせたものの、直後に自身9年ぶりとなる牽制アウトを記録。二死から本塁打王の2番ローリーを空振り三振に仕留め、結果的に打者3人でゼロに抑えた。
4点リードで迎えた4回裏には3番ロドリゲス、6番スアレスから空振り三振を奪い、ロジャー・クレメンスを抜いてMLB歴代5位となるポストシーズン通算174奪三振目をマークした。5回表にも先頭打者を安打で出塁させながらも、後続を打ち取って二死まで漕ぎつけた。打者3巡目の1番アロザレーナを迎えるところでジョン・シュナイダー監督がマウンドに向かうも、シャーザーは鋭い剣幕で続投を訴え、指揮官をベンチへ追い返した。
マウンドを守ったシャーザーは気迫そのままにアロザレーナを空振り三振。6回裏にも2番ローリーを右飛、3番ロドリゲスを再び空振り三振とし、二死一塁となったところで投手交代が告げられた。87球で5回2/3を投げて3被安打、4四球、5奪三振、2失点。ナショナルズ所属時の2019年以来、自身6年ぶりのポストシーズン勝利を掴んだ。
シャーザーの熱投に打線も応え、7回表に3番ウラジーミル・ゲレロJr.も2戦連発の5号ソロを叩き込み、単一ポストシーズンでの球団新記録を樹立。8回表にはヒメネスがダメ押しの2点適時打を放ち、この試合4打点の活躍で逆転勝利に導いた。