ロッテの秋季練習が17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
今季開幕ローテーションを目指しながらも、開幕からリリーフを務め37試合に登板して、防御率1.84と飛躍の1年になった高野脩汰はこの秋、「来年どういう起用になるかわからないので、先発もありそうですし、今年みたいにリリーフもありそうなので、球数投げられるようにするのはもちろん、真っ直ぐ、フォークの2球種だと苦しい場面があった。その3つ目、ずっと課題にしていることなんですけど、曲がり球の精度を上げるのと、真っ直ぐ、フォークの質は今まで以上にいいものになるように去年のオフシーズンからやっていたことを継続して行おうと思います」とテーマを口にした。
今季はストレートとチェンジアップのような独特な軌道を描くフォーク、スライダーを中心とした投球になったが、今季先発挑戦するにあたって、昨秋からツーシームを練習していた。
9月11日の取材で「ツーシームを投げるとちょっとフォームがバラけるところがあって、違う意識でやればいいと思うんですけど、今現時点でやると大きく動いてしまう可能性がある。このオフにまた追求しようかなと思っています」とシーズン中はツーシームを封印していたが、第3の球種、曲がり球の精度アップとともに、ツーシームも練習していく考えがあるのだろうかーー。
「曲がり球は優先ではあるんですけど、フォームが崩れるとどうしようもないですし、アナリストとも相談してメカニック的なところでもツーシームの可能性があるのか話し合ってから動き出そうかなと思っています」との方針を示した。
今季はロングリリーフから徐々に序列を上げていき、最後は勝ち試合の8回を任される活躍を見せたが、来季が非常に重要になってくる。
「2年連続活躍しない、ロッテのジンクス的なところがあると聞いているので、そうならないように自分がまた一軍で第一線で活躍していくのもそうですし、より色々対策されての対戦になってくると思うので、それも1つ上回れるような技術が伴うようにこのオフシーズンはやっていきたいです」。
◆ 野手陣
野手陣はウォーミングアップの後、走塁練習、打撃練習、個別練習などを行った。
打撃練習では16日の取材で寺地隆成が「自分の中で絶対に出るサインだと思いますし、実戦の中でやることだと思うので、こういう機会の中でエンドランであったり、バント、バスター、バスターエンドランといろんなことができるようにしています」と話していたが、この日も“バントいきます!”、“バスターいきます!”、“バスターエンドランいきます!”と伝えながら打っていた。
寺地だけでなく、髙部瑛斗も三塁で走塁練習していた石川慎吾に「(石川)慎吾さん、バントいきます」と伝え打撃練習する場面も。そのほか、石川慎吾もエンドラン、右打ち、小川龍成もバスター、エンドランと走塁練習をする走者に伝えて打撃投手が投げる打撃練習を行っていた。
全体練習後の個別練習は、打撃、走塁、守備の3部門に分かれて行われ、寺地は個別練習が打撃練習だったこともあり、個別の練習後に他の選手たちが練習を終えてベンチに引き上げる中、キャッチャーミットに持ち替え、一塁ベースから二塁ベースまでの距離をキャッチボール。その後、防具をつけて守備練習で汗を流した。
取材・文=岩下雄太