ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間17日、ブリュワーズとの優勝決定シリーズ第4戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。投げて7回途中無失点、打っては3本塁打の活躍を収めた。
シリーズ突破の懸かる第4戦。大谷は現地4日の地区シリーズ第1戦以来、中12日で先発マウンドに上がった。先頭打者トゥラングを四球で歩かせるも、続く2番チョウリオは100.3マイル(約161.4キロ)のフォーシームで空振り三振。3番イエリッチは外角低めいっぱいに100.2マイル(約161.3キロ)のフォーシームを投げ込み、見逃し三振に仕留めた。さらに、4番コントレラスを切れ味鋭いスイーパーで3球三振とし、3者連続三振の好スタートを切った。
そして先頭打者として1回裏の第1打席を迎えると、フルカウントから先発左腕キンタナが投じた内角低めのスラーブを振り抜き、その瞬間に本塁打を確信。打球速度116.5マイル(約187.5キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の3号先制ソロを右翼スタンド上段に突き刺した。
トミー・エドマンの適時打も飛び出すなど初回から3点を先制すると、投手・大谷は2回表をわずか10球で三者凡退。3回表にも四球により先頭出塁を許したが、9番オルティスをフォーシームで空振り三振に斬った。続く1番トゥラングを左直に打ち取ると、左翼手キケ・ヘルナンデスが定位置付近からランニングスローで素早く返球。飛び出していた一塁走者を刺し、併殺を完成させた。
4回表には先頭の2番チョウリオにこの試合初安打となる二塁打を浴びたが、3番イエリッチを遊ゴロ。一死三塁となった後、4番コントレラスをスイーパー、5番バウアーズはスプリットで2者連続の空振り三振に仕留め、この試合最初のピンチを切り抜けた。
今度は打者として4回裏、2番手右腕パトリックに対する第3打席を迎えると、カウント3-1から内角低めカットボールを一閃。打った瞬間に観客総立ちの大飛球は打球速度116.9マイル(約188.1キロ)、飛距離469フィート(約143メートル)で右中間スタンド場外へ。ベンチのチームメイトも頭を抱える衝撃の4号ソロでリードを拡大した。
再び自援護に成功した大谷は、直後の5回表から回を跨いで4者連続三振を奪い、今季初の2桁奪三振に到達。6回表はわずか8球で打者3人を打ち取り、2イニング続けて三者凡退に封じた。4点リードの7回表にも続投したものの、無死一、二塁とピンチを招いたところで降板。それでも左腕アレックス・ベシアが後続を打ち取り、この回も無失点で終えた。
さらに降板直後の7回裏、一死からの第4打席でこの試合3発目。守護神メギルが投じた98.9マイル(約159.2キロ)のフォーシームを完璧に捉えると、打球は左中間スタンドに飛び込み、2打席連発の5号ソロ。「50本塁打-50盗塁」を達成した昨季9月19日のマーリンズ戦以来となる1試合3本塁打を記録した。