○ ドジャース 5-1 ブリュワーズ ●
<現地時間10月17日 ドジャー・スタジアム>
西地区王者ロサンゼルス・ドジャースが中地区王者ミルウォーキー・ブリュワーズとの優勝決定シリーズを4連勝。大谷翔平投手(31)は「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、打者として3本塁打の大活躍。投げては7回途中無失点と好投し、ポストシーズン2勝目をマークした。
現地4日の地区シリーズ第1戦以来、中12日で先発マウンドに上がった大谷は、先頭打者トゥラングを四球で歩かせるも、続く2番チョウリオを100.3マイル(約161.4キロ)のフォーシームで空振り三振。3番イエリッチは外角低めいっぱいに100.2マイル(約161.3キロ)のフォーシームを投げ込み、見逃し三振に仕留めた。さらに、4番コントレラスを切れ味鋭いスイーパーで3球三振とし、3者連続三振の好スタートを切った。
すると、先頭打者として迎えた1回裏の第1打席、フルカウントから先発左腕キンタナが投じた内角低めのスラーブを振り抜き、その瞬間に本塁打を確信。打球速度116.5マイル(約187.5キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の3号先制ソロを右翼スタンド上段に突き刺した。
初回から3点を先制すると、投手・大谷は2回表を三者凡退。3回表には左翼手キケ・ヘルナンデスが左直併殺打を完成させる好守備もあり、結果的に打者3人で終えた。4回表の先頭打者チョウリオにこの試合初安打となる二塁打を浴びたが、一死三塁から4番コントレラスをスイーパー、5番バウアーズはスプリットで2者連続の空振り三振。この試合唯一のピンチを無失点で切り抜けた。
今度は打者として4回裏、2番手右腕パトリックに対する第3打席を迎えると、カウント3-1から内角低めカットボールを一閃。打った瞬間に観客総立ちの大飛球は打球速度116.9マイル(約188.1キロ)、飛距離469フィート(約143メートル)で右中間スタンド場外へ。ベンチのチームメイトも頭を抱える衝撃の4号ソロでリードを拡大した。
再び自援護に成功した大谷は、直後の5回表から回を跨いで4者連続三振を記録し、今季初の2桁奪三振に到達。6回表はわずか8球で打者3人を打ち取り、2イニング続けて三者凡退に封じた。4点リードの7回表にも続投したものの、無死一、二塁とピンチを招いたところで降板。それでも左腕アレックス・ベシアが後続を打ち取り、この回も無失点で終えた。
さらに降板直後の7回裏、一死からの第4打席に立った大谷は守護神メギルが投じた98.9マイル(約159.2キロ)のフォーシームを完璧に捉え、左中間スタンドに2打席連発の5号ソロ。「50本塁打-50盗塁」を達成した昨季9月19日のマーリンズ戦以来となる1試合3本塁打を記録した。
4点リードの9回表を佐々木朗希が無失点で締めくくり、30球団最高勝率のブリュワーズを見事スイープ。ナショナル・リーグ2連覇、2年連続のワールドシリーズ進出を成し遂げた。