ロッテの秋季練習が19日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
小川龍成は10月2日の取材で、秋以降の課題について「単打が多いので、少しでも長打だったり、強い打球を打てるところを目指していくんですけど、そこを目指しすぎて自分のバッティングスタイルを見失ってはいけないと思うので難しい。ただ、自分のスタイルをやった中で少しでもそういった打球が増えていければなと思っています」と、“強い打球”を目指していくと話していた。
8日から始まった秋季練習の打撃練習を見ると、14日の練習ではバットを長く持って打っている日はあったが、基本的にはコンパクトなスイングでセンターから反対方向の打球が中心。
小川は「打球方向はセンターから反対方向で一昨年からやってきて良い結果が出たので、そこの方向性は変わらずやっています」とのことで、「その中でそっち方向(レフト)にライナー性のとらえた打球が増えていけばなというのと、今は秋季練習、キャンプというところで少しでも強い打球を打てるようにと意識してやっています。方向性は変わらずにより強い打球を打てるように。しっかり捉えたライナー性の打球を打てるように意識してやっています」と、逆方向への打球が多い意図について説明した。
バットを長く持って打つ日もあるが、「短く持ってコンパクトに打つところも大事だと思うんですけど、しっかりバットを振る力でというところで、少し長めに振ったりして、強いスイングが身につくようにという意識でやっています」とのことだ。
また、秋季練習ではトルピードバットではない黒茶のバットで打っている日が多い。「9月に新しい型のバットを作って、秋季練習、キャンプで試す良い機会かなと思っているので、少し多めにというか、そっちのバットでやっています」。
23年の秋季練習からセンターから反対方向を意識した打撃を取り組み、今季はシーズン最終盤の9・10月は打率.362、シーズンの打率は.264で終えた。「良いイメージを持ちながらシーズンを終えられたので、そのイメージで秋季キャンプに向けてやりたいと思います」と話した。
◆ 友杉「より早めに上げて長く使えるように意識」
友杉篤輝は、打撃練習の時に気持ちシーズン中よりも左足をあげている時間が長く打っているように見える。「そうですね、もともと高くあげていますけど、より早めに上げて長く使えるように意識しています」。
その理由について「もともと、長く(タイミングが)取れている時がいい時なので、今はあえて早く(左足を)上げて、わざと長くしている感じです」と説明した。
また、打球方向も16日の秋季練習では右方向を多めに打っていたりと、その日によって打撃のテーマを決めているのだろうかーー。
「その日によってというか、ちょっと右を打とうとか、狙ったところに打てるのが良い。右だけじゃダメだと思うので、左だけでもダメですけど、狙った時は右打って、狙った時は左打って、狙った時はセンターと、打つ前に決めています」。
その確率は高まっているのだろうかーー。「方向は打ち分けられるんですけど、あとは上げてしまったりがあるので、そこはなんでそうなったか考えながらやっています」。
守備では9日の取材で「ランニングスローのミスが個人的に多いなと思うので、ランニングスローをもう1回練習したいと思います」と話していたが、個別練習でランニングスローを多めに行っている。根元俊一コーチに自らお願いして、ランニングスローの練習を多めにしてもらっているのだろうかーー。
「課題は話し合ったりしているので、練習を組んでもらったりしています。スローイングはだいぶ良くなったんですけど、自分的にランニングスローのボールが弱いなと少し思ったので、相談して練習させてもらっています」と、課題克服に励んでいる。
取材・文=岩下雄太