ロッテの秋季練習が23日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
18日の取材で西川史礁は「最近なかなか弾道が上がらない」と話していたが、19日の練習ではレフトラグーン席に飛び込む当たりを放てば、21日の練習でもセンターから右に強い打球を飛ばしていた。
23日の練習では左中間に力強い打球を飛ばし、左中間のフェンス広告に当たった打球は非常に良かった。西川は23日の打撃練習について「今日はバッティングが良かったと思うので、しっかりと継続できるように頑張りたいと思います」と充実の表情を浮かべた。
この秋、自身に課していることについて訊くと、「全てですね」と、走攻守のレベルアップを誓った。「レベルアップしたいですし、まだまだ自分の実力不足というところがシーズン通してわかったので、もっと成長できるようにと思ってやっています」と意気込んだ。
夕方から2025年度のドラフト会議が行われる。昨年のドラフト会議でロッテとオリックスから1位指名を受けた西川は、指名された瞬間について「夢が叶った。自分自身もドラフト1位でという思い、大学でやっていたので、呼ばれた時はすごく鳥肌が立ちましたし、1年間振り返ってみて早かったなと思います」と振り返った。
この1年で成長した部分について「1年間怪我なくできたので、いろんな人のサポートがあってできましたし、自分自身も体をコントロールするという意味では成長できたかなと思います」と周囲への感謝の言葉を述べた。
厳しいプロの世界で1年戦った中で、ドラフト当時に思い描いた通りに日々過ごせたのだろうかーー。
「最初はなかなか結果が出せずすごく苦しかったんですけど、いろんな人に教えてもらったこと、自分で色々考えて試行錯誤した結果、なんとか自分なりには結果を出せたかなと思うので、来年以降、さらに成績を伸ばせるようにやっていきたいと思います」。
◆ 田中晴也「クイックのタイム、球威、コントロールを一番大事に」
16日から秋季練習に合流している田中晴也は、「秋季練習はとにかくクイックに課題を置いていこうと思うので、クイックのタイム、球威、コントロールを一番大事にしたい」と課題を持って取り組む。
「オフシーズンのところではもう一度まっすぐを見直して、まだまだ納得のいくものではないので、来年は平均球速を上げたいので、そこを上げるプラス、フォークのスピード、空振り率を増やしたいので、そこも課題かなと思います」と、ストレート、フォークを磨いていく考えだ。
今季は登板間隔を空けての先発が多かったが、「来年は中6日で投げたいですし、中6日で1年間ローテーションを守りたいので、トレーニングとリカバリーというところを見つけたいと思います」と決意を述べた。
取材・文=岩下雄太