プロ野球創設期の名投手・故沢村栄治氏を記念し、今シーズン最も優れた先発完投型の本格派投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(選考委員:平松政次、堀内恒夫、山田久志、工藤公康、斎藤雅樹)が27日、東京都内で開かれ、伊藤大海(日本ハム)の初受賞が決定した。
伊藤は球団を通じて「ピッチャーとして憧れていた賞であり、目標にしてきた賞ですので、選んでいただき、本当に光栄です。1シーズン投げてきたことを評価していただき、心からうれしく思います。自主トレから意図をもって練習に取り組み、シーズン中の試合はチームの勝利を目指して必死に投げたことが今年の結果につながったと感じています。僕を信じて励ましてくれた新庄監督、支えてくれたチーム関係者の皆さま、家族はもちろん、応援し続けてくれたファンの皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです。この賞をいただいた喜びをかみしめつつ、さらなる高みに到達するため、今後も日々のトレーニングに励んでいきたいです」とコメントした。
伊藤は選考基準となる登板数、完投数、勝利数、投球回、勝率、奪三振、防御率の7項目のうち登板数、勝率、奪三振の3つの項目でクリア。
日本ハム球団では2007年のダルビッシュ有以来18年ぶりの沢村賞受賞となった。
◆ 『沢村賞』の選考基準項目
※カッコ内は(伊藤)の今季成績
・登板数:25(27)
・完投数:10(6)
・勝利数:15(14)
・投球回:200(196 2/3)
・勝 率:.600(.636)
・奪三振:150(195)
・防御率:2.50(2.52)