◆ 疲労見せぬ好投も、続投が裏目に
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間28日、ブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に「1番・投手兼指名打者」として先発出場。7回途中4失点という投球でリードを許して降板した。
ワールドシリーズ初登板となった大谷は初回、先頭打者ルークスを左翼ファウルゾーンへの飛球に打ち取ると、左翼手キケ・ヘルナンデスがスタンドへ身を乗り出しながら好捕。続く2番ゲレロJr.は切れ味鋭いスイーパーで3球三振に仕留めた。四球と内野安打で二死一、二塁とピンチを作ったが、5番カークを一飛とし、立ち上がりを無失点で切り抜けた。
直後の1回裏、2020年のサイ・ヤング賞右腕ビーバーに対する第1打席ではフルカウントから外角の際どいチェンジアップを見極め、前日から6打席連続四球をマーク。ワールドシリーズにおいて史上最多、ポストシーズンでは2023年のコーリー・シーガーと並んで最多タイの記録となった。
投手・大谷が2回表をわずか7球で三者凡退に抑え、その裏に8番キケ・ヘルナンデスの右犠飛で1点を先制。ところが直後の3回表、一死から1番ルークスに右前安打を許すと、2番ゲレロJr.に失投となったスイーパーを振り抜かれ、左中間スタンドへの7号逆転2ランを浴びた。
それでも4回表を3者連続三振に封じると、5回表にも二死から1番ルークスに安打を浴びながら、逆転弾の2番ゲレロJr.を中直に打ち取って追加点は許さず。6回表は3番ビシェットを左飛、4番バージャーを投ゴロとした後、5番カークを空振り三振に斬った。
球数90球で7回表に続投するも、この判断が裏目に。先頭の7番バーショ―に右前安打、8番クレメントに左中間フェンス直撃の二塁打と連打を浴びたところで交代すると、左腕アンソニー・バンダが2人の走者を生還させ、大谷に4失点目が記録。3番手右腕ブレーク・トライネンも連続タイムリーを浴び、この回一挙4点を失った。