ワールドシリーズ第7戦
● ブルージェイズ 4 - 5 ドジャース ○
<現地時間11月1日 ロジャース・センター>
ワールドシリーズ(WS)第7戦が1日(日本時間2日)に行われ、延長11回の激闘を制したドジャースが対戦成績を4勝3敗とし、球団史上初となるWS連覇を成し遂げた。9回途中から救援登板し、2回2/3を無失点に抑えた山本由伸投手(27)は今シリーズ3勝目をマーク。日本選手では2009年の松井秀喜外野手(ヤンキース)以来、2人目となるMVPに選出された。
ドジャースは3-4と1点ビハインドで迎えた9回表、9番・ロハスが起死回生の左越えソロを放ち同点。9回裏は、8回から救援登板しているスネルが一死一、二塁のピンチを作り降板したが、前日の第6戦で6回1失点と好投した山本が火消し役で登場。最初に対峙した6番・カークに死球を与え一死満塁となったが、続くバーショーを二ゴロに仕留め本塁封殺。最後は8番・クレメントを中飛に退けサヨナラの大ピンチを脱した。
山本は延長戦も続投し、10回はテンポ良く3者凡退。1点リードに変わった11回は一死一、三塁のピンチを招いたが、最後はカークを遊ゴロ併殺に仕留め胴上げ投手となった。
ドジャースは終盤まで劣勢も、9回表にロハスが起死回生の同点弾。延長11回は2番・スミスが決勝の左越えソロを放った。勝利投手は2回2/3を無失点に抑えた山本。背番号18はこれで、9回1失点で完投した第2戦、6回1失点で2勝目を挙げた第6戦に続き、今シリーズ3勝目を手にした。
試合後のセレモニーでMVPに選出され、中0日での異例の連投について「ブルペンに行くまでは投げられるか自信はありませんでしたが、なんかもう、わからないですけど最高です」と安堵の笑顔。
今シリーズは先発で2度、救援で1度登板し、3勝0敗、防御率1.02をマーク。文句なしのMVP選出に「できることは全部できましたし、本当にうれしく思います」と声を弾ませた。