◆ 2年連続受賞はMLB史上3・4人目
現地時間11日、MLB機構が2025年シーズンの最優秀監督賞を発表。ナショナル・リーグはミルウォーキー・ブリュワーズのパット・マーフィー監督(66)、アメリカン・リーグはクリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(41)が選出された。
選手としてMLB経験のないマーフィー氏は2016年にベンチコーチとしてブリュワーズに加入。昨季から指揮を執り、就任1年目にして球団初の最優秀監督賞に輝いた。今季は同賞に過去3度輝いたレッズのテリー・フランコーナ監督、フィリーズで地区2連覇のロブ・トムソン監督を圧倒し、記者30人のうち27人から1位票を集めた。
今季のブリュワーズは7月に11連勝、8月には球団新記録の14連勝を収めるなど球団史上最多の97勝を挙げ、30球団最高勝率でナ・リーグ中地区の3連覇を達成。ポストシーズンでは後の王者ドジャースに敗れたものの、地区シリーズで同地区の宿敵カブスを退け、2018年以来となる優勝決定シリーズ進出を果たした。
ボート氏は捕手としてMLBで11年間プレーし、2022年にアスレチックスで現役引退。昨季から監督としてのキャリアをスタートさせ、ア・リーグ優勝決定シリーズまで勝ち進んだ。今季はリーグ王者ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督が記者10人の1位票を得る中、ボート氏は17人から1位票を獲得。マーフィー氏とともに2年連続受賞となった。
今季のガーディアンズは同地区タイガースに首位独走を許し、9月に入った時点でも10.5ゲーム差の地区3位だったにもかかわらず、10連勝を飾るなど月間20勝7敗と急上昇。MLB史上最大の15.5ゲーム差をひっくり返し、地区2連覇を成し遂げた。