FAの今永昇太(写真=GettyImages)

◆ 球団・今永双方が契約延長オプションを破棄

 シカゴ・カブスのジェド・ホイヤー編成本部長は現地時間11日、今永昇太投手(31)との契約延長オプションを破棄した経緯について語った。同氏がGM会議にて取材に応じる様子を現地放送局『マーキースポーツ・ネットワーク』が公開している。

 ワールドシリーズ終了直後、カブスは3年5775万ドルの球団オプションを行使せず、今永サイドも1年1525万ドルの選手オプションを破棄。今永はFAとなり、球団から単年2202万5000ドルのクオリファイング・オファー(QO)を提示されている。現地18日の回答期限までにQOを受諾しなければ、今永はFA市場へ出ることになる。

 ホイヤー氏は「もちろん我々は昇太を非常に高く評価している。投手としても、チームメイトとしても素晴らしかった。(再契約の)扉を完全に閉めたわけではない」と語り、「でも最終的に、球団オプションが適正価格ではないと判断し、彼も選手オプションが適正価格だとは考えなかった」と振り返った。

 「そして、彼にクオリファイング・オファーを出した。我々の交渉を妨げるものは何もないし、扉を閉ざすつもりはない。ただ、我々の球団オプションに対する評価、彼の選手オプションに対する評価が一致しなかったというだけだ」と続け、再契約に向けた交渉継続を示唆した。

 今永は2023年オフに4年総額5300万ドルの契約でカブスに加入し、昨季は15勝3敗、防御率2.91をマーク。初のオールスターゲーム出場を果たし、新人王投票4位、サイ・ヤング賞投票では5位に選出された。2年目の今季は東京シリーズで開幕投手を務めるなど25先発で9勝8敗、防御率3.73、144回2/3を投げて117奪三振という成績。8月以降はわずか1勝に止まり、ポストシーズンでは2登板で防御率8.10と苦しんだ。

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