投球練習中に笑顔を見せる楽天・則本昂大

 日本野球機構(NPB)は12日、2025年度のフリーエージェント宣言選手を公示した。

 今年のオフは国内FA宣言が4名、海外FA宣言選手4名が権利の行使を発表した。国内FAでは東浜巨(ソフトバンク)、海外FA宣言選手では則本昂大(楽天)、松葉貴大(中日)は“90年世代”の投手がFA宣言。

 3選手とも大卒を経てプロに入団している。東浜は12年ドラフト1位でソフトバンクに入団すると、1年目の13年に3勝を挙げ、5年目の17年に16勝をマークし最多勝のタイトルを獲得。22年には自身2度目の2桁勝利を達成し、今季は7試合・32回1/3にとどまったが、4勝2敗、防御率2.51だった。

 則本は12年ドラフト2位で楽天に入団すると、1年目に開幕投手を務めるなど15勝を挙げ新人王、チームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献。同年から6年連続二桁勝利、14年から5年連続最多奪三振のタイトルを獲得と、イーグルスのエースに成長した。21年から2年連続二桁勝利を挙げたが、24年からリリーフに配置転換となり、24年に32セーブをマークして最多セーブのタイトルを獲得。今季は56試合に登板して、3勝4敗16セーブ10ホールド、防御率3.05。先発、リリーフ両方こなせるのが強みだ。

 東浜と則本はプロ入りから13年間1つの球団でプレーしてきたが、松葉は12年ドラフト1位でオリックスに入団すると、19年途中から中日でプレー。中日加入後しばらくは、先発ローテーションの谷間で投げることが多かったが、今季は23試合・145回2/3を投げ、7勝11敗、防御率2.72。規定投球回に到達と、ベテランと呼ばれる年齢になってから年々、成績を上げている。

 来年36歳の年齢を迎える3投手。“90年世代”の投手たちは、このオフどのような決断をするか注目だ。

▼ 90年世代のFA選手たちの今季と通算成績

東浜巨(ソフトバンク)90年6月20日生

今季:7試 4勝2敗0H0S 防2.51

通算:180試 76勝46敗0H0S 防3.30

則本昂大(楽天)90年12月17日生

今季:56試 3勝4敗10H16S 防3.05

通算:373試 120勝99敗14H48S 防3.12

松葉貴大(中日)90年8月14日生

今季:23試 7勝11敗0H0S 防2.72

通算:220試 55勝79敗0H0S 防3.58

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