広島・小園海斗 (C)Kyodo News

 今季自身初の首位打者と最高出塁率の二冠に輝いた広島の小園海斗は、サードで70試合、ショートで57試合、セカンドで26試合と、三井ゴールデン・グラブ賞の選考基準である『チーム試合数の1/2以上1つのポジションの守備についていること』に、どのポジションにも当てはまらず、選考対象にならなかった。

 気になるのは、ベストナインを受賞できるかどうか。記者投票によって選出されるが、今季の小園は複数のポジションを守っていたため、どこのポジションで投票されるかがカギとなりそうだ。

 小園が今季多く守ったサードで言えば、ゴールデン・グラブ賞を受賞した佐藤輝明(阪神)が本塁打(40)、打点(102)で二冠王に輝いており、小園が首位打者を獲得したとはいえ、佐藤輝に軍配が上がりそうだ。

 ショートはというと、ゴールデン・グラブ賞に輝いた泉口友汰(巨人)がいる。泉口はリーグ2位の打率.301、リーグ3位の出塁率.362だったが、小園がタイトルを獲得しており、数字上では小園が上回っている。

 泉口は1年間ショートのポジションを守ってきたのに対し、小園は複数のポジションを守っていた。ショートで打っている印象が少なければ、泉口がベストナインを受賞する可能性もある。

 ちなみに昨年はファースト部門で岡本和真がベストナインを受賞したため、首位打者のオースティンがベストナインを獲得できなかった。小園はベストナインを受賞することができるのだろうかーー。

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