楽天は18日、DeNAからFA宣言した伊藤光捕手の契約合意を発表した。
伊藤光は07年高校生ドラフト3巡目でオリックスに入団すると、13年から正捕手となり、同年から3年連続100試合以上に出場。14年にベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞した。18年途中にトレードでDeNAに移籍すると、今季は6試合の出場にとどまっていた。DeNAは山本祐大をはじめ、ベテランの戸柱恭孝、若手の松尾汐恩と捕手の競争が熾烈だ。
一方、来季からプレーする楽天の捕手事情を見ると、今季チーム最多のマスクは太田光の111試合、次いで堀内謙伍の76試合、次いで石原彪の31試合。先発マスクでいうと、100試合以上被った選手はおらず、太田光の81試合が最多だった。今季一軍出場のなかった“打てる捕手”として期待のかかる安田悠馬はいるが、経験のある捕手が少ない。
楽天はこのオフ、島内宏明、阿部寿樹といった伊藤光と同学年の選手を戦力外としたが、捕手が不足しているのが現状。ベテラン捕手の獲得は納得がいく。ドラフトで1位・藤原聡大(花園大)、同2位・伊藤樹(早稲田大)と即戦力投手を指名しており、若手投手が先発の時に、経験のあるベテラン捕手を先発起用できる側面もある。伊藤光の獲得はプラスに働きそうだ。