カブス残留が決まった今永昇太(写真=GettyImages)

◆ 日本人初のQO受諾

 シカゴ・カブスは現地時間18日、FAの今永昇太投手(31)がクオリファイング・オファー(QO)を受諾したことを発表。単年2202万5000ドルの契約で来季残留が決まった。

 今季終了直後、カブスは今永との契約に含まれていた3年5775万ドルの球団オプションを行使せず、今永サイドも1年1525万ドルの選手オプションを破棄。FAとなった今永は球団からQOを提示され、現地18日の午後4時(日本時間19日の午前6時)が回答期限となっていた。

 今永は2023年オフに4年総額5300万ドルの契約でカブスに加入し、昨季は15勝3敗、防御率2.91をマーク。初のオールスターゲーム出場を果たし、新人王投票4位、サイ・ヤング賞投票では5位に選出された。2年目の今季は東京シリーズで開幕投手を務めるなど25先発で9勝8敗、防御率3.73、144回2/3を投げて117奪三振。自身初のポストシーズン出場を果たすも、2登板で防御率8.10という成績だった。

 なお、QOを受けていた13選手のうち今永、トレント・グリシャム(ヤンキース)、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)、グレイバー・トーレス(タイガース)の4選手がQOを受諾。カイル・タッカーやカイル・シュワーバー、ボー・ビシェットら9選手は拒否し、大型契約を狙ってFA市場に出ることとなった。

 QOとは、シーズン終了後にFAとなる選手に対して所属球団が規定額の単年契約を提示できる制度。このオファーを拒否した選手が他球団に移籍した場合、獲得球団から元の所属球団へドラフト指名権が譲渡される。契約額は年俸上位125選手の平均額で算出され、今季は過去最高額の2202万5000ドルだった。

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