FAのコディ・ベリンジャー(写真=GettyImages)

◆ 現地18日にクオリファイング・オファーを拒否してFA市場へ

 ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっているコディ・ベリンジャー外野手(30)が4球団から注目を集めているようだ。現地複数メディアが報じている。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはラスベガスで行われたGM会議にて、今季29本塁打を放った外野手との再契約に強い興味を持っていることを表明。トレント・グリシャムのクオリファイング・オファー受諾により外野の1枠が埋まった現在も、ベリンジャー引き留めを目指す方針は継続されているという。

 『ニューヨーク・ポスト』紙のジョン・ヘイマン記者は現地時間12日、中堅手のレギュラーが定まっていないメッツも獲得に関心を示していることを明らかにした。さらに、『ESPN』のジェフ・パッサン記者が同18日、今季のワールドシリーズを戦ったドジャース、ブルージェイズを獲得候補として伝えた。

 2013年にドジャースからドラフト指名を受けたベリンジャーは2017年にナ・リーグ新人王、2019年にはシーズンMVPを獲得。2020年のワールドシリーズ制覇にも貢献した。ところが、2021年から急激な不振に陥り、2022年シーズン終了後にノンテンダーFAとなって退団。その後、カブスとヤンキースで復活を遂げたベリンジャーに対し、外野手補強を狙う古巣が興味を示しているようだ。

 ブルージェイズについては外野陣が人員過多だという見方もある中、FA市場の目玉とされる外野手カイル・タッカーの有力な獲得候補に挙げられるなど今オフも戦力強化を画策。タッカーのプランBとしてベリンジャーの争奪戦に加わる可能性がある。

 ドジャース退団後のベリンジャーは2023年にカブスで打率.307、26本塁打、OPS.881の活躍を収め、シルバースラッガー賞とカムバック賞を獲得。昨季終了後にヤンキースへトレード移籍し、今季は152試合に出場して打率.272、29本塁打、98打点、13盗塁、OPS.813という成績だった。

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