◆ 今季は先発陣崩れ4年ぶり地区最下位
ボルティモア・オリオールズは現地時間18日、ロサンゼルス・エンゼルスとのトレードでテイラー・ウォード外野手(31)を獲得。続いて先発投手陣の強化に動くと、MLB公式のマーク・フェインサンド記者が報じている。
オリオールズは2024年に91勝を挙げてポストシーズン出場を果たすも、その原動力となったコービン・バーンズがFAとなって退団。若手右腕グレイソン・ロドリゲスは今季全休に終わり、ウォード獲得の対価となった。昨オフに獲得したベテラン右腕チャーリー・モートンは防御率5点台と苦しみ、シーズン途中に移籍した後、今季限りでの現役引退を決断。開幕投手を務めたザック・エフリンは度重なる故障に見舞われ、わずか14試合の登板に止まった。菅野智之は10勝を挙げるなど善戦したが、エースの穴を埋められなかったチームは地区最下位に沈んだ。
現地19日、MLBネットワーク内の番組に出演したフェインサンド氏は「オリオールズは少なくとも1人のエース級投手が必要」と話し、パドレスからFAのディラン・シースとマイケル・キング、アストロズからFAのフランバー・バルデスを候補に挙げた。「多大なる期待を集めていたにもかかわらず、バーンズの穴を埋めるエース投手を獲得せず、その代償を払わされた。マイク・エリアス(編成本部長)がトップクラスの投手に大金を投じると私は予想している。今井達也もその候補と言えるだろう」と続けた。
FA市場での補強が叶わなかった場合、ツインズのジョー・ライアンやブリュワーズのフレディ・ペラルタを候補としたトレード補強も選択肢となる。ウォード獲得に伴って余剰気味となっている外野陣を整理しつつ、新たなトレードを成立させる可能性があるようだ。