ロッテ育成2位・高橋快秀(球団提供)

 「今年4月に筑後に行って、ソフトバンクさんと試合をやらせてもらって、栗原選手が試合に出ていたんですけど、2打席抑えてそこは自信になりました」。

 ロッテの育成2位・高橋快秀(四国IL・徳島)は、ソフトバンク、巨人といったNPB球団との試合で投げ、自信を掴んだ。

 高橋は4月16日に筑後で行われたソフトバンクとの交流戦に先発し、0-0の初回二死走者なしの場面、栗原陵矢を2ボール1ストライクから128キロのスライダーで中飛に打ち取ると、続く0-0の3回二死一、二塁の対戦でも1ボール1ストライクから3球目の146キロストレートで一ゴロに打ち取った。

 高橋は今季、ソフトバンク戦に3試合、巨人戦に1試合登板している。ソフトバンク戦は4月16日が3回無失点、5月10日の登板が4回無失点、7月27日の登板が5回3失点だった。巨人戦も5月14日に先発し、5回を投げ5安打6奪三振、無失点に抑えた。

 「スライダーはカウントも取れますし、三振を狙った時に三振を取れるところが自信につながっています」と、栗原を打ち取ったスライダーが自信のある球種。スライダーは横に変化する球だけでなく、縦に落ちるスライダーも投げる。スライダー以外にはカーブ、カットボール、フォークを持ち球にしている。

 ストレートも右打者のアウトコースに投げ込むボールは非常に良い。本人も「自信はあります」と力を込めた。

 徳島は今年のドラフトで髙橋をはじめ5人の選手がNPB球団から指名されるなど、13年連続でNPB選手を輩出している。昨年の育成ドラフト1位で阪神に入団し、3月に支配下選手登録を掴み、一軍で18試合に登板した工藤泰成をはじめ、プロで活躍する選手が多くいる。「本当に自分も負けていられない気持ちになります」と、徳島からプロ入りした先輩たちに髙橋も続くつもりだ。

 ロッテには木村優人、寺地隆成といった同学年の選手がいるが、「(面識のある選手は)いないですね」とのこと。

 「怪我をせず、良い結果を残すことだと思います」。1日も早く支配下選手登録を目指す。

取材・文=岩下雄太

▼ 高橋快秀

生年月日:2005年12月21日生

守備位置:投手

身長 / 体重:178センチ / 82キロ

投 / 打:右 / 右

経歴:多度津高-四国IL・徳島-ロッテ(育成2位)

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