「1年目、2年目はしっかりとした体づくりを目標にしつつ、一軍に早く上がる目標を掲げながら、憧れられるような選手になりたいと思います」。
昨年12月4日に行われた『新入団選手発表会』でこのように話したロッテのドラフト4位・坂井遼はプロ1年目の今季、10月5日のソフトバンク戦でプロ初登板を果たした。
シーズン序盤は、体づくりに励んだ。「まずは体重を増やすんですけど、脂肪だけではなくて筋肉量も同時に上げていく方針で今はやっています。高校の時(の体重)は76キロから78くらいだったので、今は86ぐらいなので10キロくらい増えましたね」(4月4日取材)。
体重が増えたこと、体が大きくなったことで、投球面で自身の体を操るのが難しかったりするのだろうかーー。
「そうですね、まだ体を扱いきれていないところがあって、球速が出ていないのもあるんですけど、それも慣れるのも時間だと思うので、そこかなと思います」。
ブルペンで「意識していることは再現性を高めるというのと、体を全体で使って、楽にボールを投げることを意識してやっています」とのことだった。
ZOZOマリンスタジアムで行われた5月29日の巨人二軍戦でファーム公式戦初登板を飾り、1回を無失点に抑え、ファーム公式戦2度目の登板となった9月24日の西武二軍戦では、2-5の8回に登板し2回を無失点。
10月2日に一軍練習に合流。一軍と二軍の違いについて坂井は「トレーニングの内容は違いますが、一軍の方が自分次第という感じなので、そこで甘えないできっちりやっていこうかなと思います」と、プロの自覚を持って取り組んだ。
4月4日の取材で「まだ体を扱いきれていないところがある」と話していた部分については、「まだまだだと思うので、これからフェニックスもあるので、そこで完成形に近づけたらなと思います」と口にした。
10月5日のソフトバンク戦で一軍の公式戦デビューを果たした。1-1の6回にマウンドに上がった坂井は、このイニング先頭の4番・山川穂高を初球の146キロストレートで中飛に仕留めると、続く栗原陵矢も初球の147キロのストレートで二ゴロに打ちとり、わずか2球で2アウトを奪う。
川瀬晃には初球のストレートはプロ入り後最速となる149キロストレートで見逃しストライク。その後、3ボール2ストライクから投じた低めの148キロストレートが外れ四球を与えてしまう。走者を出しても崩れなかった。谷川原健太を2ボール2ストライクからインコース146キロストレートで見逃し三振。プロデビュー戦は1回・13球を投げ、0被安打、1奪三振、1与四球、無失点、プロ初ホールドを記録する最高のスタートとなった。
坂井は「1球投げるごと、1つアウトを取るごとに歓声が凄くてもう1回投げたいなっていうのは凄く思いました。入団してからの自己最速も出たので自分以上のものを今日発揮できたのかなって思いました」と振り返った。
レギュラーシーズン終了後に行われたフェニックス・リーグでの登板はなかったが、「怪我しているわけではないんですけど、フェニックスリーグでも登板ができなかったので、もったいないなというところは多くある。そこを鍛えていきたいと思います」と明かした。
「また一軍の舞台で投げられるように。このオフシーズン鍛えていきたいなと思います」と前を見据えた。プロ2年目の来季は、高卒2年目の今季、一軍に定着した木村優人のような投球に期待したいところだ。
取材・文=岩下雄太