◆ リーグ屈指の強打者を巡る5球団の争奪戦
フィラデルフィア・フィリーズからFAとなっているカイル・シュワーバー外野手(32)について、ニューヨーク・メッツとシンシナティ・レッズも興味を示しているようだ。現地時間1日、MLB公式サイトが報じている。
『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると、再契約を目指すフィリーズを始め、先に報道のあったレッドソックスとオリオールズ、さらにメッツ、レッズが争奪戦に加わっているという。また、同氏は「ウィンターミーティングが終わるまでに所属先が決まっていなければ驚きだ」と伝え、現地12月8日から11日にフロリダ州オーランドで行われるウィンターミーティング中の決着を予想した。
メッツはシルバースラッガー賞に輝いた一塁手ピート・アロンソ、指名打者として今季最多出場のスターリング・マルテが今オフ揃ってFAとなり、11月には左翼手のレギュラーだったブランドン・ニモをトレード放出。ライバル球団からの引き抜きによって打線の穴を埋めることも考えられる。
そして、レッズは本拠地であるオハイオ州シンシナティからほど近い地元出身の強打者を狙っている。これまでの球団最高のFA契約は2020年にマイク・ムスタカスと結んだ4年総額6400万ドル。決して資金力に長けた球団ではないものの、5年ぶりのポストシーズン進出が大型補強の後押しとなる可能性があるようだ。
シュワーバーは2015年にカブスでMLBデビューを飾り、通算340本塁打をマーク。フィリーズに加入した2022年に46本塁打を放って初の本塁打王、シルバースラッガー賞に輝き、2023年にも47本塁打を記録した。今季は全162試合に出場して打率.240、56本塁打、132打点、OPS.928の活躍を収め、本塁打と打点の2冠を獲得。MVP投票では大谷翔平(ドジャース)に次ぐ2位に選出された。