中日に復帰した阿部寿樹と日本ハムに復帰した西川遥輝

 このオフ、戦力外通告を受けた西川遥輝、阿部寿樹がプロ入り時の球団に“出戻り”を果たした。

 西川は10年ドラフト2位で日本ハムに入団すると、2年目の12年に一軍定着し、14年には全試合に出場して盗塁王のタイトルを獲得。リーグ優勝・日本一となった16年には1番打者として打線を引っ張り、打率.314、5本塁打、43打点、41盗塁を記録した。

 17年、18年、21年に盗塁王、16年、17年にベストナイン、17年から4年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞するなど、長年ファイターズを引っ張ってきたが、3度目の盗塁王に輝いた21年オフに退団。

 22年から2年間楽天、24年からヤクルトでプレーし、今季は49試合に出場して、打率.174と苦しみ、シーズン終了後に戦力外通告を受けていた。西川は21年以来5年ぶりに日本ハムに復帰する。

 “マスター”の愛称で親しまれる阿部は、15年ドラフト5位で中日に入団し、19年自身初の規定打席到達し打率.291をマーク。22年にはシーズン自己最多の133試合に出場したが、同年オフに楽天にトレード。楽天では1年目と2年目に78試合に出場したが、今季は43試合に出場して、打率.219、3本塁打、8打点の成績だった。中日の復帰は4年ぶりとなる。

 古巣球団の出戻りでいえば、今季限りで現役引退した長野久義氏がいる。長野氏は09年ドラフト1位で巨人に入団し、1年目の10年に打率.288、19本塁打、52打点、12盗塁の成績を残して新人王を受賞。翌11年には打率.316をマークし首位打者のタイトルを獲得し、翌12年には173安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得した。長年巨人のレギュラーとして打線を引っ張ってきたが、18年オフにFA加入した丸佳浩の人的補償選手として広島へ移籍。広島で4年間プレーした後、22年オフに無償トレードで巨人に復帰した。復帰後は3年間巨人のユニホームでプレーし、今季限りで現役引退した。

 その他、加藤匠馬(中日→ロッテ→中日)、炭谷銀仁朗(西武→巨人→楽天→西武)、平野佳寿(オリックス→ダイヤモンドバックス→マリナーズ→オリックス)などがいる。

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