ヤクルト・矢崎拓也

 9日に『2025年度の現役ドラフト』が開催される。2022年に始まった現役ドラフトは今年で4回目。

 DeNAから中日に移籍した細川成也は移籍後3年連続20本塁打、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎は先発ローテーションに定着、ソフトバンクから日本ハムに移籍した水谷瞬は昨季交流戦最高打率をマーク、日本ハムから巨人に移籍した田中瑛斗は今季大ブレイクした。現役ドラフトによって新天地で飛躍する選手が増えている。

 現役ドラフトでは、かつてドラフト1位でプロ入りした選手たちも移籍している。第1回でいえば、楽天から巨人へ移籍したオコエ瑠偉がそうだ。オコエは15年ドラフト1位で楽天に入団し、楽天では伸び悩んだが、巨人では移籍2年目の昨季自己最多の68試合に出場した。今季も61試合に出場したが、シーズン終了後に自由契約となった。

 第2回では16年ドラフト1位のロッテ・佐々木千隼がDeNA、17年ドラフト1位の阪神・馬場皐輔が巨人、同じく17年ドラフト1位の中日・鈴木博志がオリックスへ移籍。佐々木は移籍1年目の昨季28試合に登板して、1勝1敗6ホールド、防御率1.95の成績を残せば、鈴木博志も移籍1年目の昨季32試合に登板して、1勝1敗9ホールド、防御率2.97と結果を残した。馬場は移籍2年目の今季8試合に登板したが、シーズン終了後に戦力外通告を受け、来季からはDeNAの育成選手としてプレーすることになった。

 昨年の第3回では16年ドラフト1位の広島・矢崎拓也がヤクルト、18年ドラフト1位のDeNA・上茶谷大河がソフトバンク、15年ドラフト1位のロッテ・平沢大河が西武へ移籍した。矢崎はシーズン序盤は不安定な投球も、尻上がりに調子を上げていき、45試合に登板して、2勝12ホールド、防御率1.93と2年ぶりに40試合以上に登板し復活した。平沢は開幕一軍を掴むも、開幕直前に故障で離脱するなど、7試合の出場にとどまった。上茶谷も8試合に登板して、防御率6.92と悔しい結果に終わった。

 今年もかつてのドラ1が現役ドラフトで移籍があるのか注目だ。

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