◆ ウィンターミーティングで交渉加熱
アリゾナ・ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手(32)にトレード移籍の可能性が浮上しているようだ。現地時間8日、MLB公式が報じている。
11月のGM会議でも取り沙汰されたマルテのトレード。ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは「特に大きな進展はない」としながらも、「市場に関わり、他球団の提案に耳を傾けることは我々の責任だ」と話し、放出の可能性を完全には否定せず。ジョン・ヘイマン記者によれば、レッドソックスやブルージェイズ、マリナーズ、タイガースら複数球団が接触を試みているようだ。
ドミニカ共和国出身のマルテは2015年にマリナーズでMLBデビューを飾り、2017年のダイヤモンドバックス加入を機に打撃が開花。2019年には打率.329、32本塁打、OPS.981の好成績を残し、昨季はキャリア最多の36本塁打を放ってナ・リーグMVP投票の3位に選出された。
今季は126試合に出場して打率.283、28本塁打、OPS.893を記録し、2年続けてシルバースラッガー賞を獲得。直近3年連続で25本塁打・OPS.800以上という安定感を誇う上、昨年の契約延長により2030年まで総額9100万ドルで保有することが可能な点も評価を高めている。
しかしながら、その分要求され得る対価は極めて高い。ダイヤモンドバックスはMLBレベルで即戦力の先発投手を補強ポイントに挙げており、現状ではトレード成立の可能性は低いと見られている。