◆ 最優先事項だった主砲の引き留めに成功
現地時間9日、フィラデルフィア・フィリーズがFAとなっていたカイル・シュワーバー外野手(32)との再契約に合意したと『ESPN』のジェフ・パッサン記者が報じた。契約は5年総額1億5000万ドルとされている。
シュワーバーは2014年のドラフト1巡目(全体4位)指名でカブスに入団し、翌2015年にMLBデビュー。フィリーズに加入した2022年にナ・リーグ最多の46本塁打を放って自身初のシルバースラッガー賞に輝き、ワールドシリーズ進出に貢献。翌2023年には打率1割台、リーグ最多の215三振を喫しながら47本塁打、104打点を記録した。
今季は全162試合に出場して打率.240、56本塁打、132打点、OPS.928とキャリアハイの好成績を残し、本塁打と打点の2冠を獲得。地区2連覇に大きく貢献し、ナ・リーグMVP投票では大谷翔平(ドジャース)に次ぐ2位に選出された。これまでオールスターゲームに3度選出され、通算340本塁打、OPS.846をマークしている。
レッドソックスやメッツ、パイレーツらも獲得に乗り出していた中、今オフの打者市場における最大の争奪戦はフィラデルフィア残留により終結。シュワーバー同様に注目を集めるカイル・タッカー、MLB移籍を目指す村上宗隆らの去就に大きな影響を与えることとなりそうだ。