入団会見を行ったロッテ・宮崎颯(撮影=岩下雄太)

 「一軍の舞台でホークスの時に結果を残すことができなかったので、ロッテでやり返したいという気持ちが一番強い。チームの戦力、勝利に貢献できるような投手になれるように。これから努力してチームのために腕を振って頑張りたいです」。

 ロッテの宮﨑颯が10日、入団会見を行った。背番号は今季まで澤田圭佑が背負っていた『66』に決まった。

 サウスポーの宮崎は22年育成8位でソフトバンクに入団し、3年目の今季シーズン途中に支配下選手登録となり、8月5日のロッテ戦に登板し1回を無失点に抑えるなど、2試合に登板して防御率は0.00。ファームでも31試合に登板して、2勝3敗3セーブ、防御率2.57の成績を残していたが、シーズン終了後に戦力外通告となった。

 ロッテから連絡をもらった時に、「ガッツポーズしました」と明かし、「気持ちは一軍でやり返したい気持ちが強かった。その中でチャンスをいただけたので、支配下ということを聞いた時に自然とガッツポーズ、よっしゃという感じでした」と率直な思いを口にした。

 「ホークスの3年間は中継ぎ1本でやってきたので、中継ぎで頑張っていきたい」とロッテでもリリーフで投げることを希望する。

 リリーフの競争を勝つために宮崎は「力強いまっすぐを投げられるところがいちばんの武器だと思っている。まっすぐで勝負できるところをアピールできればいいかなと思います」と意気込んだ。

 ストレートだけでなく、右打者への落ち球も非常に良かった。武器にしている変化球はどの球種になるのだろうかーー。

 「変化球というよりかは、まっすぐを活かすために変化球を投げているイメージ。どうやったらまっすぐを活かせるのかな考えながら、変化球を投げています」。

 プロ4年目の来季に向けては、「一軍でまず最初から定着して、1シーズン戦え抜けるように投げていくことを目標にまずは頑張っていこうかなと思っています」と決意を述べた。競争に勝って、充実の1年にしてみせる。

取材・文=岩下雄太

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