阪神・近本光司 (C)Kyodo News

 今季のセパのリーグ最多安打はセ・リーグが岡林勇希(中日)の168安打、パ・リーグが村林一輝(楽天)の144本だった。2010年代は140本台、160本台での最多安打はなく、一番少ない安打数の最多安打を見ても、17年の丸佳浩(当時広島)、ロペス(当時DeNA)の171安打だった。20年代は170安打以上の最多安打を獲得した選手は、178安打で最多安打を放った21年の近本光司(阪神)のみとなっている。

 3割打者が少なくなっている中、シーズンの安打数でも170安打が難しくなっている時代。ここでは、各球団の最後の『170』安打以上を見ていきたい。

 セ・リーグは各球団直近10年以内で『170安打以上』マークした選手はいたが、パ・リーグはというと、令和に入ってから『170安打以上』放っている球団は2019年に秋山翔吾が179安打放った西武のみ。意外なのは、日本ハムが最後に170安打以上放った選手がいたのは2010年まで遡っていること。

 楽天に至っては、22年に島内宏明(161安打)、24年に辰己涼介(158安打)、そして村林と20年代は3人の選手が最多安打に輝いているが、『170安打以上』放った選手は球団の歴史上誰もいない。もっともシーズンで安打を放ったのは、08年に163安打放ったフェルナンデスとリックの2人となっている。

【各球団最後のシーズン170安打以上】

▼阪神

178 近本光司(2021年)

▼DeNA

175 宮崎敏郎(2018年)

▼巨人

173 坂本勇人(2019年)

▼中日

174 大島洋平(2019年)

▼広島

171 丸佳浩(2017年)

▼ヤクルト

195 川端慎吾(2015年)

183 山田哲人(2015年)

▼ソフトバンク

182 柳田悠岐(2015年)

▼日本ハム

193 田中賢介(2010年)

177 小谷野栄一(2010年)

▼オリックス

175 坂口智隆(2011年)

▼楽天

なし

▼西武

179 秋山翔吾(2019年)

▼ロッテ

178 角中勝也(2016年)

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