ロッテ・佐藤都志也(撮影=岩下雄太)

 「なんとなくすぎたシーズンだった。後半戦は色々試合とかも出させてもらって、自分の持てる力を全てではないですが、ある程度できるということは証明ではないですけど、数字としては出てきたので、もう一度開幕からできるようにと思って、改めてやりたいなと思ったシーズンでした」。

 ロッテの佐藤都志也は今季をこのように振り返った。

 佐藤は昨季リーグ4位の打率.278をマークし、“打てる捕手”として存在感を発揮。シーズン終了後に行われた『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』の日本代表の一員として、日の丸を背負った。今季はさらなる飛躍が期待された中で、石垣島春季キャンプ中の2月13日のフリー打撃の際に右足に打球を当てて、『右足第1指末節骨骨折』と診断され離脱。シーズン開幕に間に合ったものの、4月23日に一軍登録抹消。再昇格後、6月10日の広島戦で2安打し、復調の兆しを見せたかのように思えたが、再び故障で6月14日に一軍登録を抹消された。

 7月26日のDeNA二軍戦、『2番・捕手』で実戦復帰を果たすと、7月29日に一軍昇格。8月は月間打率.324(37打数12安打)、2本塁打、3打点と“打てる捕手”としての存在感を放った。最終的には68試合に出場して、打率.207、4本塁打、18打点だったものの、オールスター明けは打率.266(124打数33安打)、3本塁打、12打点。

 シーズン終了後の10月10日に『左足有痛性三角骨除去術』。今季は故障に泣いた1年になった。今オフは「今はすごい体を絞ってキレを出してやっていきたい。元々ちょっと体が思うように動かなかった時期もあるので、今シーズン通して、怪我をしない体づくりをメインにもう1回土台作りをしっかりしようと思ってやっています」と体づくりを中心に励む予定。

 来季の目標には「全てにおいてキャリアハイもそうなんですけど、怪我してからキャンプできなかったので、リハビリ期間の中で、もう少し長打力を伸ばしていきたい。二桁というところもそうですけど、もっと長打力をやっていきたいと思います」と意気込んだ。

もっと読む