日本ハムのフランミル・レイエス (C)Kyodo News

 今季、日本ハムのレイエスが32本塁打を放ち、パ・リーグ本塁打王のタイトルを獲得した。

 かつては各球団外国人選手が30本塁打を放っている時代があったが、20年以降シーズン30本塁打を放ったことのある外国人選手はレイエスだけ。ポランコも23年に本塁打王に輝いているが、26本塁打だった。“外国人野手冬の時代”となっている中で、各球団最後に30本塁打を放った外国人選手を見ていきたい。

 2019年に当時DeNAのソトが43本塁打、当時ソフトバンクのデスパイネが36本塁打、当時ヤクルトのバレンティンと当時楽天のブラッシュが33本塁打、当時ロッテのレアードが32本塁打、当時DeNAのロペスが31本塁打を放ち、この時点でDeNA、ソフトバンク、ヤクルト、楽天、ロッテ、そして今季32本塁打を放ったレイエスのいる日本ハムの7球団が“最後の30本塁打を放った外国人”がいる。

 本塁打を打てる外国人選手がこの時代、各球団に1人いたため、10年代でどこの球団も30本塁打放っている外国人がいた。その中で、最も遠ざかっているのが阪神と巨人。2010年に当時巨人のラミレスが49本塁打、同年当時阪神のブラゼルが47本塁打を放ったのを最後に、シーズン30本塁打以上放った外国人選手が出ていない。

 日本の投手のレベルが上がり、外国人選手が活躍するのが難しい時代になってきている。その中で、野球の華でもあるホームラン。来年は30本塁打以上放つ、本物の助っ人が1人でも多く出てきて欲しい。

【各球団の最後の30本塁打以上放った外国人】

▼阪神

47 ブラゼル(2010年)

▼DeNA

43 ソト(2019年)

31 ロペス(2019年)

▼巨人

49 ラミレス(2010年)

▼中日

35 ゲレーロ(2017年)

▼広島

37 エルドレッド(2014年)

▼ヤクルト

33 バレンティン(2019年)

▼ソフトバンク

36 デスパイネ(2019年)

▼日本ハム

32 レイエス(2025年)

▼オリックス

32 ペーニャ(2014年)

▼楽天

32 ブラッシュ(2019年)

▼西武

35 メヒア(2016年)

▼ロッテ

32 レアード(2019年)

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