フィリーズ移籍が報じられたアドリス・ガルシア(写真=Getty Images)

◆ 通算141発の強肩外野手が新天地へ

 現地時間15日、フィラデルフィア・フィリーズがFAのアドリス・ガルシア外野手(32)を獲得したと現地複数メディアが報じた。契約は1年1000万ドルとされている。

 キューバ出身のガルシアは2016年に巨人でプレーし、2018年にカージナルスでMLBデビュー。2020年からレンジャーズに加入すると、、翌2021年に31本塁打を放ってオールスターゲーム初出場を果たした。NPBではわずか4試合の出場に終わったものの、MLB通算141本塁打をマークしている。

 2023年には39本塁打、107打点、OPS.836とキャリアハイの好成績を収め、右翼手部門のゴールドグラブ賞も獲得。同年の優勝決定シリーズMVPに輝き、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。ところが昨季から打撃不振に陥り、今季は135試合に出場して打率.227、19本塁打、OPS.665という成績。今季終了後にノンテンダーFAとなっていた。

 “Outs Above Average”(平均的な選手と比べてどれだけ多くのアウトを取ったかを表す守備指標)においてガルシアが2年ぶりのプラス復帰を果たした一方、フィリーズの正右翼手を務めるニック・カステラノスは「-12」を記録。打撃でもOPS.694と低迷し、来季契約を残しての放出が噂される中、新たなレギュラー候補を確保した。

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